草加市内の幼稚園は魅力がいっぱい ~ひかり幼稚園編~

草加市内の幼稚園は魅力がいっぱい
~ひかり幼稚園編~

公開日:2016/04/20

作成者:*あき*

_DSC06242015年の夏、松原団地駅の西口を出て徒歩3分ほどのところに、モダンで美しい建物が完成しました。一見すると何の施設かわからないたたずまいですが、このおしゃれな外観の建物がひかり幼稚園の新園舎です。

キリスト教(プロテスタント)の教えをもとに、心身ともに豊かでバランスの良い子どもを育てることをモットーとしているひかり幼稚園。聖書の「愛の精神」を基本理念とし、お祈りや讃美歌を日課として心の安定を促すだけでなく_DSC0431、バランスの良い身体作りを心掛けて体育の指導にも力を入れています。
取材日の時点で草加市内で一番新しいこの園舎、バリアフリーなだけでなく調理室も完備されており、28年度からは自園給食が始まります。新しいのにどこか懐かしい、古き良きアットホームな雰囲気を持った明るい空間にお邪魔してきました♪

うちの幼稚園、ここが一番!

園児のママたちに、幼稚園選びの決め手やどんなところに魅力を感じているか聞いてみました!

◆保育園や他の幼稚園でなくひかり幼稚園に決めた理由は?

・仕事をしていなかったし、今後仕事をすることになっても延長保育を利用して働けると思ったので。
幼稚園や運動会で見学をした際、子どもたちが楽しそうなだけでなく落ち着きがあった。また運動会の万国旗が既製品ではなく子どもたちの手書きで温かみが感じられました。(Oさん)

・幼稚園に入園する前に保育園に通っていました。ひかり幼稚園は保育時間も長く延長保育も充実していたので、幼稚園に通いながらも働くことができると思いました。何より、通っている子どもたちが規律をもってのびのびと園生活を送っている姿を見て入園を決めました。
大規模ではなく、素朴で温かみを感じました。詰め込んだカリキュラムも無く、幼児期に必要な生活の基盤を作っていただけると思いました。一番は、自分の子どもに合っていると感じたからです。(ひろさん)

・下の子が生まれたばかりで、しばらく働く予定がなかった為。
2歳児のプレ(C-iel)に通う中で、子どもの「今」だけでなく「将来」を見据えて教育をしている幼稚園であり、園長先生をはじめ担任の先生まで浸透していることを実感したので、通わせることを決めました。(もーちゃんさん)

_DSC0424・幼稚園は、親の代わりに預かる保育ではなく、幼児期に大切な教育(集団生活のルールや家庭以外の新しい環境での様々な体験、その時期に必要なコミュニケーション能力、文字など)をきちんと教えてもらえると思ったから。
延長(預かり)保育があること。少人数の幼稚園なので子どもに対して先生たちが手厚く見てくれる。プレで幼稚園のことを知りやすい。(Aさん)

・子どもを預けるだけの保育ではなく、幼児教育を受けさせたかったから。
私も夫もクリスチャンなので、子どもたちにもキリスト教系の幼稚園で育ってほしいと思ったことが一番の理由です。1クラスの人数が20人前後、全園児合わせても(27年度時点で)120人ほどの大きすぎないサイズも良いと思いました。(コニーさん)

 ◆入園して良かったこと、ひかり幼稚園の魅力など

hikari014・キリスト教を信仰している幼稚園であること。毎朝、先生が聖書に基づいたお話をしてくださいます。子どもたちに様々なことを問いながらゆっくり話してくれるので「話を聞く姿勢」が身につき、小学校に入学しても生かされているのを感じます。子どもたちは毎日お祈りをし、祈ることを通して相手への思いやりやすべてのものへの感謝の気持ちが芽生え、家庭でもそれが言葉で出てくることが多々あることが親としてもとても嬉しい。子どもたちが歌ってくれる讃美歌はとても可愛らしいです。
大イベントのクリスマス祝会(お遊戯会)ではクリスマスの本来の意味を教えてもらいます。キリスト教を信仰していなくても、いろいろなことに気付かされて親子共々人生の糧となっています。また、園舎が新しくなり、清潔感があってセキュリティ面も安心。(ひろさん)

・28年4月からは自園給食になり(月~木)、温かくて美味しい給食が食べられること。(コニーさん、もーちゃんさん)

・1日の活動の中に聖書の話を聞いたりお祈りする機会があること。
先生方の園児への対応が(言うべきことはきちんと対応しつつも)優しく、言葉遣いが良いこと。(コニーさん)

・先生が他のクラスの子の名前も覚えていて、「〇〇ちゃんさようなら」と、名前を読んで声をかけてくれる。
お母さんたちも穏やかな人が多い。(Oさん)

・少人数なので、子ども同士でも先生たちともお互いをよく知っていてみんな仲が良く、学年問わずコミュニケーションが取れる。
幼児教育と遊びのバランスが良い。(Aさん)_DSC0393

・延長保育・預かり保育等の子育て支援の充実(年1回登録料を払うと、17時までの延長保育が無料)。
働きたい保護者も安心できるし、保育時間が長いことで先生やお友達とたくさん遊べます。
遊ぶ時間、考える時間がたくさん持てるので、子どもが毎日満足して帰宅します。(Oさん、もーちゃんさん、Aさん、ひろさん)

お家のような環境で…キリストの教えをもとに取り組む幼児教育

保育の様子を見せていただくと、お祈りの時間を多くとっていることにまず驚かされました。_DSC0500年少クラスは短い時間から始めて徐々に長くしていくそうですが、毎朝クラスごとに20分程の礼拝を行っているそう。その他に月2回の合同礼拝の時間もあります。祈りは集中力を高めたり心の安定につながるだけでなく、耳で聞いた世界を想像する力が自然に備わっていくのだそう。
体操の時間や自由遊びの時間は元気いっぱいの子どもたちですが、お祈りの時間は取材の私たちを気にすることなく集中して取り組んでいました。

_DSC0420そして、聖書の中から毎月2句ほどの聖句を選んで音読する時間や、讃美歌を歌う時間も毎朝設けられています。聖句も讃美歌も季節や行事によって変えているそうですが、年齢によって難易度が上がっていく讃美歌がクリスマス祝会や卒園式で披露されると、子どもたちの成長を感じられて感動的だと言います。

”光の子らしく歩きなさい”…この聖書の一節を幼稚園の冠として掲げているひかり幼稚園。
これには、「神様は目に見えないけれど、一生懸命生きる人を導き支えてくださる。まっすぐ伸びる光は壁にぶつかっても消えてなくならずに角度を変えて進む…そんな光のように、生きる力を付けてもらいたい。幼稚園での3年間は、心身ともに総合的にバランスの良い土台を作り、小学校に行っても大丈夫!と送り出すための時間にしたい。」…そんな思いが込められているそう。
さらに、「この時期の子どもに大切なのは、愛されていること…愛されていることを実感できること。愛されるということは心の安定に繋がり、そこから人や物事に興味・関心を持てるようになったり、自分に自信が持てるようになって何事も長く続けられるようになる。そして何より、愛された経験のある子は人を愛せるようになります。6歳までの多感な時期に受けた愛情は、一生を生きる上で最も大事だと考えています。」とおっしゃる園長先生の言葉には、子どもたちを我が子のように見つめているあたたかい眼差しが感じられました。

hikari005毎週日曜日にはチャペルを開放し、どなたでも礼拝に参加できる教会学習が開かれています。
また、28年度からは向かいにある栄小学校の学童として一部利用されることが決まっているとか。
「地域のコミュニティとして多くの人に尋ねてほしいと思って立てた新園舎、老若男女や宗教を問わずに足を運んで欲しい」との言葉通り、これからこの地域のコミュニティの拠点となるかもしれませんね。

「団地に囲まれた環境に建つ大きくない幼稚園だからこそ、新園舎は大きな家のような誰でも安心して遊びに来られるような建物にしたかった」とおっしゃる通り、_DSC0453園舎中央の三角屋根、玄関からまっすぐ伸びた廊下や襖のようなホールの入口、それを囲むようなまわり廊下など、あちこちが昔ながらの日本家屋のような造りになっていました。どこか懐かしさが感じられることも、大人も子どもも居心地の良い空間になっていることも納得です。

「遊び」でバランスの良いからだを作る!

心身ともにバランスの良い土台作りを実践しているひかり幼稚園。その一つが「遊び」です。
いわゆる遊具で体を動かすような遊びはもちろん、直接触れて、見て、体験することを大切にしています。
例えばホットケーキやクッキーを作ったり、年長になると土を触って窯で焼く本格的な陶芸をします。(春日部にあるひかり第2幼稚園に陶芸用の窯があり、焼く作業の時はそちらに運んでいます。)幼稚園で陶芸をすると聞いて驚きましたが、”無心になって没頭したり、自然のものに触れて癒される”という経験によって土を触る良さを味わってもらいたいとの考えから取り入れているそう。

_DSC0404そして体育もまた遊びの一つと考えています。体力をつけたり挑戦する気持ちを持つためには、昔から使っている遊具の方が有効だと判断し、新園舎の園庭にも旧園舎から移してきた遊具が置かれています。
サッカーや柔道のような一つの競技を楽しむことも良いけれど、幼児期は専門的にどこか一方を伸ばすのではなく、どのスポーツにも基本となる様々な動きができるようバランスよく身に付けさせたい…と、身体を作る体操に力を入れ、週に一度を体操の日にしています。
他にも、なわとびカードやてつぼうカードを使って達成感を味わわせたり、季節を問わずスイミングをしたりと、身体を使った様々な運動を遊びの延長として取り入れています。

_DSC0607また学習面でも、小学校生活への準備の一環として年少から「ちえのみ」というカード遊びの学習を取り入れています。これは早期教育という知識を入れるお勉強の概念ではなく、生活のルールや知恵を遊びながら覚えることができる、療育の現場でも使われることがあるカード式の教材です。遊びの一環として行っているため子どもたちも飽きることがなく、45分集中する力が自然に身につくと言います。

自園給食をきっかけに食育もますます推進!

hikari015新園舎の大きな特徴でもある調理室とランチルーム。この設備によって子どもたちに温かいご飯を提供できるようになります。
ひかり幼稚園は、春日部のひかり第2幼稚園の他に稲荷にあるひかり幼稚舎(保育園)も運営しており、過去から現在まで両園の子どもたちを比較すると、保育園児の方が好き嫌いなく育ち体力もある…と感じることが多いそう。その一因に昼食の違いの影響があるのではないかとの考えが、幼稚園でも自園給食を…という思いにさせたといいます。もちろん、作り手の顔が直接見えることで感謝の気持ちを強く持つことができたり、これまでも進めてきた食育的な観点で見てもメリットが大きいと思ったことも理由でした。

お家の方が作るお弁当は子どもの食べる量に合わせたサイズで、中には子どもの好きなものが詰まっています。センター給食のお弁当は年齢や体格に関係なく量が一律です。そしてどちらのお弁当も、作ってから食べるまでに時間が空いているので冷めてしまい、衛生面の配慮も必要です。
hikari030hikari017その点、自園給食は作りたての温かいご飯が食べられるだけでなく、量が調節できたりアレルギー食の配慮もできます。

取材にお邪魔した日は給食の試食日で、初めての麺のメニューが出されていました。
野菜たっぷりのコーンラーメン、ひとつひとつ手包みされた焼き餃子、ほうれん草の胡麻和え、りんごというメニュー。給食でラーメンが食べられるなんて自園給食ならでは!ですよね。
卵アレルギーでラーメンの麺が食べられない子向けに、アレルギー食としてうどんが用意されていました。hikari021
野菜も見るからにたっぷり入っている献立ですが、必要な栄養量に基づき年齢に応じて量も変えています。

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左のトレイは年少児向け、右のトレイは大人(保育者)向けのものです。年長児は餃子が3つでしたが、完食してもまだ食べられる子はお代わりもできるようになっていました。子どもが苦手な葉物野菜も、細かくしたり形を隠すことなくあえてそのまま出すのではじめは抵抗を示す子どももいるそうですが、食材の温かさや優しい味付けに加え、目の前に作ってくれた人がいるという意識もあってほとんどの子どもが完食するそう。
また、箸は子どものサイズに合わせた使いやすい木製のものをこだわって選びました。フォークやスプーンも同メーカーのものを、hikari022さらに食器類はプラスチック製ではなく陶器の重たい(割れにくい)ものを使っています。ここでも本物に触れさせたいという思いが感じられます。
食べ終わると食器の底にかわいいイラストが出てきました。些細な工夫ですが、完食した時に小さな喜びが感じられるのも喜びに繋がっているようです。

役員・係活動について

◆役員や係の活動について

ひかり幼稚園には役員はありません(数年前に廃止されました)。大きなイベントの時には春日部の第2幼稚園や稲荷にある幼稚舎(保育園)から先生がお手伝いに来てくださるようです。

その代わり、各行事での先生方のお手伝いをはじめ、絵本の読み聞かせや窓ふきなど保護者が参加できる「お手伝いサークル」があります。
お手伝いサークルでは月に1度の定例会がありますが、それも参加できる時だけ参加すればよいという自由出席制なので無理なく活動できます。

役員や活動で良かったこと

・行事のお手伝いに、子どもも一緒に参加できる。
様々なことを、サークルの意見を参考に決定してくれるので親と幼稚園との距離が近くなる。(Aさん)

・子どもの日常の様子を見ることができる。毎月の定例会では園長先生や主任の先生との意見交換ができ、園の教育理念をより知ることができる。
ひかりフェスタ(バザー)ではサークルメンバーの子どもが一緒にお店の手伝いをすることができ、とても喜んでいた。(もーちゃんさん)

・定例会では、バス通園であまり関わることのないママたちとお話ができたり、園の様子をより知ることができたり、園長先生のお話が聴けるのも楽しい時間でした。(ひろさん、コニーさん)

・希望する人だけ、参加できるときに参加すれば良いというのが気楽。幼稚園での子どもの様子が見られるのが良かった。子どもたちから声をかけてくれるのも嬉しい!(Oさん)

園での生活を紹介!

どんな制服を着るの?どんなバスに乗れるの?気になる入園後の様子を紹介。

★制服や体操着:あり。 年少児はスモックと体操服のみ。年中から制服着用。

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冬服のブラウスも夏服のポロシャツも、襟にはおしゃれな刺繍入り。ブレザーは洗濯機で洗える柔らかい素材を使用していて、いずれも動きやすさにこだわっています。
体操の日には朝から全園児が体操服に着替えて過ごします。スモックは制服の上にも体操服の上にも着用します。image001

園舎の建て替えに伴い27年度の入園の年中児より制服(スカート・ズボン、ブレザー)を上の写真のものに一新しました。26年度以前の入園児は右の写真の旧制服を着用しているため、28年度までは新旧の制服が混在しています。

★バッグ等:指定のバッグ、シューズあり。
_DSC0614室内用の上履きのほかに、園庭専用の黒いグラウンドシューズ(マジックテープタイプの柔らかい運動靴)があhikari029ります。
また、子どもの発育に合った靴選びのために、シューフィッターが足を測定する機会を定期的に設けています。

★バス:あり。
市内全域を運行しますので遠方の方もご相談ください。
誰もが一度は目にしたことがあるであろう、市内の子どもたち大注目のアンパンマンのバスです。

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★専任講師による教科は?:あり。
週に一日、幼児体育研究所から体操の講師をお招きし、朝から体操中心の一日を過ごします。

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その他、年中・年長児は年間16回、松原団地駅前のコスパにてスイミングの時間を設けています。
夏には園内(屋上)に仮設のプールも設置されますが、これはあくまでも水遊びの範疇。それに対し、コスパではスイミングスクールのコーチの指導のもとで水慣れから徐々にスキルアップしていき、目標をクリアするとランクアップできるよう、子どもたちがそれぞれに達成感が味わえる制度を利用しています。
園に戻ってきた子どもたちがその成果を報告しあう姿が微笑ましく、先生方の楽しみの一つにもなっているようです。

★課外教室は?:音楽教室(ピアノ)、体育クラブ、絵画教室、英語教室(ECC)、バレエ

★トイレのスタイルは?:和式も洋式もあり。hikari028

★給食について:27年度までは、月・金は給食センターの給食、火~木は手作り弁当(水はセンター給食の選択も可)。
28年度からはセンター給食は廃止、新園舎に備えられた調理室にて自園調理となり、週に4日は作りたての温かい給食が食べられるようになります。(金曜のみ手作り弁当)

★延長・早朝保育は?:あり。

ひかり幼稚園では「ひかり幼稚園子育て支援センター」を設置し、多様化する家庭環境や就労状況を配慮して様々な子育てサポート事業を展開しており、早朝保育や延長保育、預かり保育についてもその事業の一環となっています。
(このほかには、親子の2歳児保育”C-iel”やオープンガーデンと呼ばれる園庭開放を行うなどの未就園児保育事業があります。)

”5時15分までの延長保育は無料”、”預かり保育は年度内登録制”、”バス通園児は預かり保育利用時もバスでの送迎”…など、延長保育の制度は充実しています。保護者のニーズに応えた細やかな支援を行っており、内容は変更することがありますので、詳細はひかり幼稚園のホームページ内の「子育て支援」ページをご確認ください。

★遠足はどこへ行くの?お泊り保育は?:自然博物館(茨城県)、東武動物公園、大崎公園など。
お泊り保育は実施していませんが、夏のはじめに夜まで幼稚園で過ごす「全日保育」を実施しています。

★運動会はどこで開催?:栄小学校校庭

★絵本を使ったカリキュラムは?:あり。image002
図書室ではなく、クールダウンのスペースとしても活用できるような絵本コーナーを廊下に設けています。
大人向けの書籍も置いています。

★主な進学先の小学校は?:栄小学校、松原小学校、花栗南小学校

★障がい児へ対応について:条件により可能(要相談)、園舎はバリアフリー対応済です。

 

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この情報は取材日時点のもので、設備や制度などは変更になる可能性があります。
特に、入園を検討されている方は最新の情報を必ずご自身でご確認いただきますようお願いいたします。

取材にご協力いただきました園長先生はじめひかり幼稚園関係者の皆様、アンケートにお答えいただいた保護者の皆様、どうもありがとうございました!

 

***関連サイト***hikari027

草加市の幼稚園(幼稚園ガイド一覧)

ひかり幼稚園HP

 

 

取材日:2016/3/3、3/11、3/16
取材者:はな、白、*あき*
作成者:*あき*