冒険松原あそび場へ行ってみよう

冒険松原あそび場へ行ってみよう

公開日:2017/06/27

作成者:ちえ

想像のつばさを広げて思いっきり遊ぼう

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4月から名前が変わった獨協大学前駅から東へ歩いて5分、文化会館と市民体育館の間を入ったところに、“冒険松原あそび場”と書かれた手作りの大きな看板があります。
木枠にロープのブランコがぶら下がっていたり、ペンキを塗った大きな箱が置いてあったり、火が燃えていたり、手作り風のちょっと変わった雰囲気の遊び場です。

「幼児が行っても遊べるのかしら?」「どんなことができるのかしら?」「なんとなく入りにくいわ」そんな声を耳にしました。
そこで今回は、“冒険あそび場は初めて“というぼっくるん隊の白さんのお嬢さんたちと一緒に実際に行ってみました。2月の寒い日曜日でしたが、幼児から大人まで元気に遊んでいました。

自分の責任で遊ぶ

2017-02-18 10.23.06入り口右側にベニヤ板1枚大の掲示板があり、「自分の責任で遊ぶ」と書かれています。かつての公園には必ずあったブランコやジャングルジム、遊動円木などの遊具が、危ないからと撤去されてしまったことを残念に思っていたので、その姿勢に共感しました。
冒険松原あそび場にあるのは、スタッフやボランティアの手作り遊具です。でも、そのひとつひとつが子どもたちが想像力を発揮して思いっきり遊べるよう工夫されています。大人の目から見ると危険と思われるような遊具も、子どもたちは、自分の力の範囲で工夫して遊んでいました。

 

あそんでもいい、つくってもいい、なにもしなくてもいい

肉まん作ったよ

2017-02-19 11.06.05掲示板に「肉まんを作ろう」という案内が出ていました。小学生の頃からこの冒険遊び場で遊んで成人した“ゆきのさん”が企画した行事だと言うことで、ゆきのさんが、親戚のおばさんの協力で開催しました。
これに参加したくて長栄や谷塚から来た人、ここに来て知った人合わせて10家族ほど参加しました。白さんのお嬢さんたちも参加しました。
参加申し込みをして、説明を聞いて作りはじめました。
道具や食器は事務所になっているログハウスの棚に揃っています。

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まず、皮の材料の小麦粉や水をビニール袋に入れてもらって、袋の上からこねます。中に入れる具も交代で炒め、ビニールの中でこねた皮に包んで蒸し鍋で蒸し上げます。

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美味しい肉まんができました。白さんたちの肉まんは餡がはみ出したので、鉄板の上で焼きました。それはそれで美味しかったようです。

『火』はみんなのもの ー 焼き芋、おもち、パンも焼けます

ドラム缶を半分に切ったかまどの隅に、アルミホイルの包みが火にあぶられていました。開けると、ほっこりと美味しそうな焼き芋が出てきました。
網をのせてお餅を焼いている人、パンや玉子を焼いている人もいました。
ここでは、火はみんなのもの。好きな材料を持って来て焼くことができます。また、あそぼうパンと言って、パンの生地を事務所で売っているので、竹の棒に巻いて自分で焼いて食べられます。ポップコーンの材料もあるそうです。ブロックを積んで火起こしに奮闘している子どもたちもいました。

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あそびをあそぶ

遊びの世界で子どもたちは、想像力を全開にして楽しみます。1本のロープを色んなものに変身させることができます。プラスチックの長い鎖に連なって公園中を歩いたり、その鎖で大きなタイヤをこれまた大きな滑り台に引っ張り上げて転がしたり、次々にあそびが展開されていきます。どの子も思いっきり遊んでいるという感じです。
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これもあそびです

木に登って長い間空を見つめている子、木の板を切り続けている子、すべり台で仰向けになってじっとしている子、地面を掘って水をためている子、子どもたちにとってはどれもみんなあそびです。こうしてあそぶ中から色んなことを学んでいくのだと思います。

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中学生も遊んでいました

2017-02-19 16.27.34取材の日、夕方通りがかりに覗いたら大きい子どもが数人バスケットのゴールで遊んでいました。中学3年、受験生ということでした。時々来るそうで、「写真撮らせてね」の声掛けに快く応じてくれました。

 

 

プレイリーダーがいます

2017-02-19 11.09.59冒険松原あそび場には2人の専任のプレイリーダーがいます。
「時間をわすれておもいきり遊びこめる場を作りたい。木登りや穴掘り、工作や基地づくり、火を焚いたり、調理したり…子どもたちがやりたいと思ったことを応援したい。これをしたいという気持ちを大事にするのと同時にしたくない気持ちも大事にしたい」取材当時プレイリーダーだった岡田さんと蛭子井さんの言葉です。
お二人とも、一つのことをやっていても遊び場全体に気を配っている様子が伺えて頼もしい感じがしました。
冒険松原あそび場は、子どもたちが時間を忘れて『あそび』を思いっきり遊び込める場。禁止や指示や強制のない、子どもたちが自分の責任で自由に遊ぶ場。子どもたちが本来の自分を発揮できる場になっています。それを支えているのがプレイリーダーなのだと思いました。

  • 白さんと娘さんたち(当時小学3年生、幼稚園年少)の感想

    〈娘さんたち〉から16831139_736190599877826_4574939595861721816_n

  • *いろいろなことができて、とても楽しかったです。みんなも楽しそうでした。
  • *特に、初めてのたき火に最初はびっくりしました。
  • *いろいろな道具、火ばさみ、のこぎり、釘や金づちなどが有って面白かったです。
  • *大きなすべり台の階段が2段しかなくて登りづらかったが、跳び箱みたいにして登ったら楽しかったです。
  • *土がやわらかかったです。
  • *肉まんを焼いたことが楽しかったです。

  • 〈白さん〉から

普段利用する整備された公園とはずいぶん違いますが、自分が子どもの頃はこういう場所で遊んでいた気がします。「冒険松原あそび場」はワイルドで魅力的な分、危険なことは自分で把握しないといけない部分も有り、いきなり子どもに『行ってこーい』とは言えませんが、少しずつ、大人が先回りして危険を取り除かなくても大丈夫なようになればいいなと思います。こういう遊び場が、ちょくちょく行ける所にできて欲しいものです。
たくさんの発見があって楽しい体験でした。

遊び場開園時間
月   13:00~夕焼けチャイムまで
木・金 11:00~夕焼けチャイムまで
土・日 10:00~夕焼けチャイムまで
(夏期は18:00まで)
休園日 火・水  雨の日も開園

 

※ 冒険松原あそびばはNPO法人冒険あそび場ネットワーク草加と草加市が協働で開園しています。

取材日: 2017年2月22日

取材:白、ちえ

作成者:ちえ