食欲の秋『食べもの絵本』を読んでみよう

食欲の秋『食べもの絵本』を読んでみよう

公開日:2017/10/21

作成者:ちえ

食べ物の秋、実りの秋にちなんで、今回は「たべもの」がテーマの絵本をご紹介します。
絵本を読んであげると、つまんで食べるまねをしたり、お顔を本に近づけてもぐもぐしたり、とっても幸せそうです。また、自分で人形やぬいぐるみの動物に読んであげながら食べさせるなどのあそびに発展させたりもします。ぜひ本を真ん中にお子さんと楽しんでください。

 

 

image001『くだもの』
平山和子さく 福音館書店

ページをめくると、どーんと緑色の大きなすいか。次のページを開くと、くし形に切った赤いおいしそうなすいかがお皿にのって、「さあどうぞ」と、差し出されます。もも、ナシ、ブドウと次々にあらわれるくだものも、丸ごとのものから、次のぺージでは切ってお皿にのせて、フォークにさして「さあどうぞ」。どれもみずみずしくておいしそう。読んであげると、そーっと受け取ってお口に持って行き、もぐもぐもぐ。どの子も満足そう。

 

 

 

 

image002

『にんじん』
せなけいこさく・え <いやだいやだえほん> 福音館書店

「にんじんのすきなこだーれ」の問いかけに、ウマ、キリン、サル、カバ、ネズミと、おいしそうににんじんを食べている動物たちが登場する。ちぎり絵の絵本で色もきれいでかたちも温かい。最後のページにはおいしそうににんじんスープを食べている男の子。せなさんが自身のお子さんのために作ったとお話されていたが、この絵本を読んでこどもが“にんじん好きになった”という話をよく聞く。

 

 

 

 

image001

『しろくまちゃんのほっとけーき』
<こぐまちゃんえほん3> わかやまけん もりひさし わだよしおみ こぐま社

しろくまちゃんがおかあさんと一緒にホットケーキを作ります。ホットケーキの材料を揃えて焼きあげ、友だちと食べて、一緒に流しで洗い物をするまで、一連の過程の喜びと楽しさが描かれています。フライパンに種を流し入れ焼けるまでの「ぽたあん」「どろどろ」「ぴちぴち」などの擬音が効果的で、香ばしい匂いまで運んで来るようです。

 

 

 

サンドイッチサンドイッチ

『サンドイッチ サンドイッチ』
小西英子著 福音館書店

サンドイッチ サンドイッチ さあ作ろう! ふわふわのパンにバターをぬって、しゃきしゃきレタスをのせて、まっ赤なトマトにハムとチーズものせて…。三角に切ってお皿にのせて、かぶりつきたくなるようなサンドイッチのできあがり。一緒にサンドイッチを作っているような気持ちにさせてくれる本。本当にお子さんと作ったら楽しくて食も進むことでしょう。

 

 

 

 

からすのぱんやさん『からすのパンやさん』
かこ さとし作  偕成社 かこさとし おはなしのほん

いずみがもりのからすのパンやさんのうちに四羽の赤ちゃんが生まれました。お父さんもお母さんもパンやの仕事と赤ちゃんのお世話で大忙し。売れのこったパンが子どもたちのおやつになりました。子どもたちのリクエストの変わった形のパンを焼くとそれが大評判になり次々に楽しいパンができあがります。見開きいっぱいに色々な形のパンがならんで、楽しい絵本です。

 

 

 

 

 

 

おおきなおおきなおいも

 

『おおきなおおきなおいも』
市村久子 赤羽末吉 福音館書店

楽しみにしていたいもほり遠足が雨で中止。がっかりしている子どもたちに、先生がお芋の絵を描くことを提案します。白い紙においもの絵を描き始めたこどもたち、どんどん紙を足して大きなおいもにしていきます。おおきくなったおいもを掘り出し、ヘリコプターで幼稚園に運んで「おいもパーティー」楽しい空想の世界が広がります。

 

 

 

 

 

おまかせコックさん『おまかせコックさん』
竹下文子文 鈴木まもる絵 金の星社

ぼくたち元気なコックさん。おいしいものなら、おまかせ おまかせ。白い帽子をかぶった6人の元気な小さいコックさんが活躍します。大きなりんごをクルクルむいて、バナナの皮もするりとむいて、トマト、きゅうり、レタスも切って、チーズにソーセージ、たまごはゆでてつぶしてマヨネーズであえて、大きなパンに挟んで、サンドイッチのできあがり。スタイをまいたはらぺこのお客さんのところに運びます。リズミカルな言葉と写実的な絵が魅力です。

 

 

 

 

みんなおっぱい飲んでたよ『みんなおっぱいのんでたよ』
木坂涼文 木村しゅうじ絵 福音館書店

「リスのこども もう あかちゃんじゃないよ。かりかり こりこり ドングリたべてる」見開きいっぱいにリスのこどもがおいしそうにドングリを食べています。ページをめくると、「でもね ほら あかちゃんのときは かあさんのおっぱい こくこく のんでたよ」と、色々な動物が「もうあかちゃんじゃないよ…」「でもね…」と繰り返し登場します。おっぱいを飲ませている母親の表情が穏やかで印象的です。どんなものを食べるのかもしっかり書かれています。「おおきくなったよ」は子どもの大好きな言葉です。

 

 

 

 

ぐりとぐら

 

『ぐりとぐら』
中川李枝子作 大村百合子絵 福音館書店

「ぼくらのなまえはぐりとぐら このよでいちばんすきなのは おりょうりすること食べること」ドングリをひろっていたのねずみのぐりとぐらは森で大きなたまごを見つけました。たまごはおおきくて運べないので、お家からフライパンを運んできて、森でカステラを作ることにしました。カステラを焼くにおいにつられて森中の動物が集まってきました。みんなで食べて、大きなたまごの殻は車にして乗って帰ろう。次々に楽しいことを思いつき実行する。ロングセラーの絵本です。

 

まるくておいしいよ『まるくて おいしいよ』
0.1.2えほん こにしえいこさく 福音館書店

まるくて おいしいもの なんでしょう。表紙にはおいしそうなドーナッツが描かれています。まるはこどもが最初に認識する形だと言います。表紙をめくると大きな赤いまる。これなあに。次のページにまるい大きなチョコレートケーキ。「これなあに」いろいろな色、大きさのまるが描かれ、次のページにおいしそうなクッキーやのり巻きがあらわれます。

作成日:2017年10月16日

                            作成者:ちえ