「ファミサポ」で“支え合い”の子育て

「ファミサポ」で“支え合い”の子育て

公開日:2014/12/16

作成者:ラウレア

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東京のベッドタウンとして通勤・通学にも便利な埼玉県。
実は、生粋の「埼玉県民」という人は少なく、他県出身者の割合が東京や神奈川と並んで最も多い県だということご存知ですか?
(かくいう、私も先日初めて知りました!)
「身近に気軽に頼れる身内が少ない」ということもあってか、ママ同士や地域コミュニティの繋がりが活発なことは県全体に言えるそうで、子育て世代にとってはとてもありがたーい特徴。
最近では県内や各市内でも、子育てへのサポートが充実してきていますが、「ファミリー・サポート(通称ファミサポ)」についてまだまだ未知の世界だという方も多いのではないのでしょうか。
今回はそんな「ファミサポ」について、サポートを依頼する側の目線で取材してまいりました!

 

 

「ファミサポ」ってどんなことをサポートしているの??

「ファミリー・サポート・センター(通称ファミサポ)」とは簡単に言うと、“地域で子育てを応援してくれる組織”のこと。
“組織”と言われるとなんだか急に仰々しく聞こえてしまいますがそんなことはありません。
具体的にどういうことかというと、育児のサポートを受けたい人(依頼会員・両方会員)と行いたい人(提供会員・両方会員)が会員となり、地域の子育てを支援しています。

 

<サポート対応が可能な一例>

・保育所・幼稚園等の開始前や終了後の預かり。

・保育所・幼稚園までの送迎。

・学校の放課後や学童保育終了後の預かり。

・子どもの体調不良(軽度)等、臨時的・突発的な子どもの預かり。

・病児の保育施設への迎えと短時間の預かり。※病児預かりは別途ぽかぽか会員登録が必要

・その他、子育て全般に必要なサポート

 

サポートにはいくつかの原則があります。
例えば、子どもの宿泊は行うことができません。
しかし早朝・夜間の依頼は提供会員の方がいらっしゃれば対応可能です。
また、基本的にはサポートは提供会員の自宅で行うことになっていますが、産後の沐浴介助など、場合によっては依頼会員の自宅で行えるものもあります。
原則を守りつつも出来る限り希望に沿ったサポートが行えるよう、アドバイザーの方達が会員同士をコーディネートしてくれますので依頼する側はとても心強いですね。
(依頼内容についての可否はセンターに問い合わせてみてください。原則、ファミサポの行うサポート内容は子育てに関するものになります。家事についてのサポートは行っていません。)

 

依頼会員・提供会員・両方会員ってどういうこと??

サポートを受けたい方(依頼会員・両方会員)と行いたい方(提供会員・両方会員)はセンターで登録することによって会員になります。(会員登録は随時センターで受け付けています。年5回行っている入会説明会でもOKです。)
依頼会員は0歳から小学6年生までの子供を持つ方、提供会員は心身ともに健康で子育てに熱意のある方、両方会員は依頼会員・提供会員を兼ねる方が対象となります。
提供会員・両方会員は、子育てに関する知識を学んでいただくために、厚生労働省から指定された約24時間の講習会を受講していただき、互いに支え合う仕組みの中で会員が安心出来る体制を整えています。

◆「依頼会員」とは・・・
「残業続きで、保育園のお迎えが心配・・・」
「自分の習い事に子供を連れていけない」 etc.
子育てを助けて欲しい方が登録します。
⇒ 会員登録すると、援助をしていただける方を探してくれます。

◆「提供会員」とは・・・
「子育てしている人の援助をしたい」
「子どもが好きだから」
「子育て経験を生かしたい」etc.
子育てを応援したい方が登録します。
⇒ 会員登録すると、援助を受けたい人を紹介します。

◆「両方会員」とは・・・
ご自身も援助を受けることがあるが、応援もしたい方が登録します。

 

いざ!サポートの流れってどんなかんじ??

サポートが必要になったら早速ファミサポを利用してみましょう。
利用の流れは簡単です。
サポートを依頼したい事項が発生したら、下記のような流れ↓でサポートがスタート!!

◆センターに申し込みの連絡

依頼する内容が決まったら、できるだけ早く申し込みをしてください。

◆アドバイザーがサポートできる会員をコーディネートし紹介。

焦らず、じっくり待ちましょう!

◆依頼会員・提供会員・アドバイザーで事前打ち合わせ

疑問・不安は遠慮なく聞いてください。

事前に顔を合わせて打ち合わせることで双方が安心できますね。

◆サポート活動

◆終了後、提供会員より提示された活動報告書を確認し、利用料金を提供会員に支払います。

事前打ち合わせの際に、会員同士は各々の連絡先・住所をきちんと開示します。
実際のサポート活動時には、万が一の際お互いがすぐに連絡を取れるように、携帯番号やメールを交換することもあります。
もしサポートに関して、何か不明な点や心配な点があれば、どんな細かなことでもアドバイザーに相談してみてくださいね。

 

施設での「一時預かり」との違いってどんなところ??

ところで、今は”保育園(認可/無認可)”、”地域子育て支援センター”、”保育ステーション”などなど、様々な施設でも「一時預かり保育」が実施されていますよね。
仕事や急病・通院、または冠婚葬祭などで保育が一時的に出来ない場合はもちろんのこと、ママのリフレッシュにも利用出来るのでとても心強いサービスですが、「ファミサポ」との違いってどんな点か伺いました。

「ファミサポ」の一番の特徴は、「地域の人たちで支える子育て」にあるとのこと。
たしかに、「実家が遠い」ことに加え核家族化がどんどん進み、祖父母世代との関わりも少なくなってきている現代の子供たち。提供会員の中には、自分たちが育児を終えた祖父母世代も少なくないそう。
普段なかなか関わり合うことができない世代の方や地域の方と触れ合えるのは、子供の情緒にとって、とても良いことですね。
また、ご自身にもお子さんがいらっしゃる提供会員の方も多いので、兄弟姉妹のような感覚で見守ってあげられるのも子供にとっては新鮮な経験になるのかもしれません。
こういった家庭での関わりの中で見守る子育てが出来るのは「ファミサポ」ならではだと思います。
それ以外にも、病児・病後児保育(別途登録が必要)や、施設では行っていない時間での預かりにもフレキシブルな対応をしていただけます。(全てではありません。)
ケースバイケースで施設での預りと上手に使い分けるといいかもしれません。
“いざ”という時に頼れる選択肢が増えるだけで、子育ても大分気持ちが楽になりますね。

 

 

編集後記

この取材の前に私も実際に登録させていただきました。
お話を聞いていて、各家庭に沿ったサポートを出来る限り対応しようとしてくださる姿勢を強く感じました。
アドバイザーの方も提供会員の方も、「自分の出来る範囲なら助けられるから、とりあえず遠慮なく言ってみてね」と親身になって下さるので依頼内容の相談がとてもしやすかったです。
もちろん「ファミサポ」に様々な原則はありますが、柔軟なサポートを依頼する事が出来る理由は、「子育てを支えたい」と感じてくださる地域の皆さんの協力が強くあるおかげです。
子育て世代を終えた方々も協力的なことに驚いたのと同時に、地域には頼れる方々がたくさんいる事が今の自分にはとても心強く嬉しく思います。
地域に住む方々と繋がりを持ちながら、サポートを受けたり、時にはサポートをしたりして子供たちを見守っていける社会が広がるといいなと思います。

 

ちなみに「ファミサポ」では会員同士の交流会も年2回行っています。
毎回楽しそうなイベントが企画されていますので会員の方はぜひこちらもお楽しみに!

 

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草加市ファミリーサポートセンター

原則、登録会員(提供会員)の家で子どもを預かります。

その他に、保育施設への送迎や病児・病後児保育も実施しています。

<HP>http://soka-sakuranbo.org/FS/

 

草加市高砂2丁目11番17号

TEL:048-920-1100

FAX:048-920-1101

Mail(問い合わせ専用):sakuranbo@net.email.ne.jp

 

月曜日~土曜日 午前8時30分~午後7時

休所日:日・祝祭日・年末年始

 

利用方法 事前に会員登録(依頼会員)
対象年齢 0歳~小学6年生
預かり時間利用料金 月~金曜日 午前7時~午後7時 1時間700円
上記以外の時間帯、及び土・日・祝日・年末年始1時間900円(病児・病後児の場合も同じ)※病児・病後児保育を利用するには、別途登録が必要です。
食事 持参もしくは希望により、提供会員が用意します。目安となる料金の設定はありますが、金額は打ち合わせ時に決めます。

ファミサポ

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取材日:2014年11月12日(水)

取材者:☆チョコ☆、*あき*、ラウレア

作成者:ラウレア