地域型小規模保育「サン保育園」って こんなところ♪

地域型小規模保育「サン保育園」って
こんなところ♪

公開日:2018/10/26

作成者:じぃ

 

前回、地域型保育事業のなかで一番規模の小さな「ひまわり家庭保育室」さんを取材し、ご報告しましたが、今回は第2弾として、小規模保育B型の「サン保育園」にお邪魔し、取材してきました。    

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どんな施設か

施設

サン保育園は、最寄駅が新田駅で、県道足立越谷線と産業道路の間の八幡町にあります。新田駅方面から槐土橋(さいかちどばし)を渡り、埼玉県信用金庫北草加支店を右に入って少し進んだ住宅街の2階建て一軒家の一階部分です。 最近建て替えたばかりの家で、115㎡ほどのスペースは3つに分かれていて、0歳児用が8畳、1~2歳児用が12畳ほど、そしてキッチンとフリーの部屋が6畳ほどとなっています。 園庭はありませんが、2階部分のバルコニーが使えるので、夏場のプール遊びなどはそこで行うことができます。

 

定員と保育時間

定員は11人(0歳3人・1歳4人・2歳4人 ※31年度から0歳を1人追加予定)で、保育時間は午前8時から午後7時までとなっています。

 

休園日

土日と祝日は休園で、そのほか年末年始、お盆休みがあります。

 

利用者について

利用者は、やはり近隣に住んでいる人が多いようですが、なかには市北西部の新栄町からという人もいるそうです。主に自転車での送迎のようですが、自動車を利用している人もいるそうです。駐車場はありませんが、道路からすぐの玄関口で子どもを預かるので、支障はないとのことです。 近隣に勤めている人が多いようですが、最寄りの新田駅まで、歩きで15分ほど、自転車では5分から10分ほどなので、子どもを預けてから駅に向かう人も少なくないそうです。

 

 

 

 

スタッフについて

[職員の資格と人数]

サン保育園は、施設長の荒木園長のほか、8人の保育者、2人の調理員で運営しています。 B型の小規模保育施設は、保育者の半分が保育士の資格を持っていればいいのですが、ここでは8人の保育者全員が有資格者です。常時3人が保育に当たっていて、重なっている時間は4人、これに荒木園長の5人で子どもを見ているそうです。 スタッフの年齢構成は20代から40代までと、バランスよく揃っているようです。

 

〇スタッフから一言

サン保育園では、全年齢揃っての朝の会から始まり、それから年齢ごとに部屋に分かれて一日を過ごします。お家の延長として、子ども一人ひとりの月齢・年齢や個性に沿った望ましい環境づくりに努めています。 子どもさんを見る「目」は多い方がいいとの考えに基づき、基準よりも多くのスタッフで保育に当たっており、現在は保育スタッフの1/2が保育資格を持っていればいいB型ですが、スペース的にも、スタッフの保育資格保有状況からも、すでにスタッフ全員に保育資格を求められるA型と同様の体制を組んでいますのでご安心いただけます。今後は制度上もA型施設への移行することを考えているところです。

 

連携施設

サン保育園の連携施設は青徳幼稚園で、卒室後は優先的に入園することができることになっています。まだ新制度に基づく小規模保育となってから1年しか経っていませんが、今年3月に卒室した子どもは、連携施設ではなく、改めて申し込んだ保育園に進んだとのことです。 もちろん青徳幼稚園に進むことも選択肢でしょうが、保育園の審査では、どこの施設にも通っていない子どもよりも保育を必要とする度合い(点数)が加算されるので、希望園というわけにはいかないまでも、保育園には入りやすいというのはあるようです。

施設の特色

[給食について]

給食はもちろん手作りですが、献立は専門の業者さんに委託し、年齢ごとに適した栄養価などに配慮した献立を組んでおり、それを元に子ども一人ひとりの日々の体調に合わせて作っているそうです。少人数保育ならではのきめ細かな対応が自慢です。 月々のメニューを掲示し、お母さんたちにもわかりやすくしているそうです。

 

 

 

 

 

[低年齢児・少人数ならではの保育]

小人数なので、スタッフ全員が一人ひとりの子どもの状況を把握できるし、子どもの人数に対して大人(保育者)の人数が多いためよく見ることができ、個性やその時々の心の動きを大切にすることができます。そしてお母さん達と話す時間もたくさんあるので、コミュニケーションをたくさん取ることができるとのことです。

 

[敷布団の持ち込み不要♪]

子ども用のお昼寝用プラスチックマットを定員分施設が用意してくれるので、お昼寝用のその上に敷くシーツ的なものとタオルケットなど、上掛けだけでいいそうです。敷布団を持参しなくていいのはありがたいですね。

 

 

大切にしていること

[お母さんとのつながり]

少人数施設であることの大きな利点は、子どもを預かることを通じて、お母さんたちとの密接なつながりを作れるということだそうです。 子どもを中心に親と保育者がお互いに話し合える保育園を目指すことを運営方針に定めるほど重視しています。

 

[地域とのつながり]

普通の住宅の一階なので園庭はありませんが、近くにいくつもの公園があるので遊びに行くところには困りませんし、また、町会の活動が活発で、町会会館を利用した「サロンスマイル」というお年寄りとの異世代交流イベントに参加するなど、地域の中で可愛がられています。

〇スタッフからひとこと

普通の一軒家ですが、借りている1階部分は初めから保育を目的とした造りになっています。緊急時の避難経路などもきちんと考えた11人定員としては広いスペースとなっています。全体を見渡せる見通しの良い保育室で、年齢に応じた保育を行いつつ、年齢を超えた保育も行いますので、スタッフ全員が一人ひとりの子どもを把握しています。低年齢児の期間は大きな集団ではできないことがとても大切であると考え、少人数保育を維持しています。 子どもが少ない分、お母さんともじっくり時間をかけてコミュニケーションを取ることができるので、運営方針である「子どもを中心に親と保育者がお互いに話し合える保育園」を目指すことができると考えています。

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

B型でありながら、保育者をすべて有資格者として保護者の安心感を高めたり、定員11人という程よい規模で区画された保育室で年齢に応じた保育や子ども全体での活動などを適度に織り交ぜての保育は子どもには楽しい毎日のように感じました。 先に取材したひまわり家庭保育室同様、草加市独自の家庭保育室事業からの理念を引き継いで、大きな集団ではできない保育、お母さんとともに子育てをしていこうというスタンスは、お子さんの育ちの環境づくりの一つとして考える価値・魅力があると思います。

 

取材者からひとこと

● 11人の保育児に対して8人の有資格保育職員。先生たちも子どもたちも表情が明るく穏やかで、羨ましくなるような施設でした。(ちえ)

● 朝の会が終わるころにお邪魔し、そのあと年齢別の活動に取り組んでいる様子を見せてもらいました。お絵かきの道具を自分たちで準備したり、お友達の椅子を用意してあげたりする姿には感心し、家で1対1で子どもを見ていてもこんな風に自主性や協調性を育くむのは難しいので、低年齢の時期から小集団で過ごすことで得られることは多いのだと感じました。
カメラを向けると嬉しそうにこちらを向いてくれ、帰るときはひとりひとりにお別れの挨拶もしてくれた子どもたち、とって可愛いかったです^^(*あき*)

● 保育スペースは定員に対してとても広く、年齢に合わせて適度に分けられていました。緊急時の避難ドアや、子どもが怪我をしないように色々な配慮がされていて、一軒家とは思えない施設でした。子どもを親とともに育てていくだけでなく、親をもフォローしていきたいという意識をとても強く感じることができました。(じぃ)

 

■■■「サン保育園」の詳しい情報■■■

所在地  草加市八幡町668-2 (子育てマップ)
問合せ先 048-935-7192