小さな本屋さん”pelekas”に行ってみよう♪

小さな本屋さん”pelekas”に行ってみよう♪

公開日:2016/10/24

作成者:*あき*

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dsc_00812016年5月9日、草加に小さな小さな本屋さんがオープンしたのをご存知でしょうか?
草加市役所近くにある地元の人気店、cafe&gallery conversion(以下、コンバーション)の店内にできた”books&gallery pelekas(以下、ペレカス)”です。

コンバーション自体はこれまでと変わらぬ佇まいで構えられていて多くのお客さんで静かに賑わっているのですが、お店のドアを開けると左手に間仕切り代わりの本棚が置かれ、新たにできた空間がペレカスとしてしっかりと存在していました。

ペレカスの入口になっている本棚手前の端には、ペレカスからの可愛らしいご挨拶を発見。
さらに、足元にはそれぞれへ誘導する矢印も。一つ屋根の下で同じ空気感を保ったままこちらは本屋さんであちらはカフェ…とても素敵な空間で、でもなんだか不思議な感覚をおぼえるのは私だけではないはず。

ペレカスに一歩足を踏み入れると、店主をはじめ作家仲間の方たちや本が好きなご友人の方たちがお勧めする本が、新書・古書問わずに所狭しと並んでいました。

さすが本に精通する人たちが実際に読んで気に入ったお勧めの書籍を集めているだけあって、限られたスペースながらもその通好みで幅広い品ぞろえに驚かされます。
誰もが知っている名作絵本から発売から日が浅い注目の最新本もあって、小さなお子さんや読書が好きな方に限らず老若男女問わずに楽しめます。
実際、取材に伺った私たちも取材そっちのけで(笑)時間を忘れて何冊も手に取って読ませてもらいました。

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絵本や小説だけでなく写真集やエッセイなども並んでいるのですが、中でも自宅の本棚を抜き取ったような一角は、持ち主の趣味が見え隠れしているのが面白く、共通の趣味があったりするとニヤリとしてしまいます。

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received_1804847893125457この素敵な本屋さんの店主は、草加市在住のイラストレーターであり絵本作家でもある新井由木子(あらいゆきこ)さん。
←お写真の代わりに自画像を書き下ろしていただきました♪ご本人のふんわりとしたオーラがにじみ出ています^^

自身の著書「まんじゅうじいさん」(絵本塾出版)や、「おめでとうおばけ」「誰かの見たもの―口伝怪奇譚―」(大日本図書)はどれも独特の世界観があり、その個性的なイラストやお話のシュールさに、子どもだけでなく大人からの人気も根強い力作です。
著書もお店に並んでいますので(品切れの場合あり)、ぜひ手に取ってみてくださいね。

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また、絵本作家さんをお招きしてのトークショーや絵本に関連したワークショップを開催するなど、書店の枠に収まらないイベントも精力的に開催されています。
入口の横のスペースはイベント関連の展示が展開されていることが多いので、気になる展示を見かけたらぜひ声をかけてみてくださいね^^
イベント情報は随時ペレカスのFacebookで告知されますのでご確認ください。

ちなみに、間仕切り代わりの本棚の裏に貼られているのもあらいさんのイラスト。
隅から隅まであらいさんの感性が光るこだわりのお店は、コンバーションの落ち着いた雰囲気にもピッタリマッチしていました。

あらいさんが伝えたいこととは…

あらいさんにとっての本、絵本とは…その熱い思いを寄せてくださいました。

小さな頃大好きだった、いつも側にあり、くりかえし読んだ絵本。
011わたしのまわりの、かつて子どもだった人たちに聞いて、そんな絵本たちを集めました。
だからpelekasの本はどの本も、誰かの大切なお気に入りです。

そしてどの本も、子どもたちに届いて欲しいと、制作者の願いのこもったものです。018

物語そのものだけでなくページの大きさ、印刷の美しさ、本の重みなども見ていただいて、是非大切な人への一冊を選んでください。
ラッピングも楽しいものをご準備しました。

絵本を読むことは、大人になる途中で、きっと役にたちます。
絵本の中の様々な主人公になりきり、様々な気持ちを経験すること。
思春期の過程で、自分の心と向き合ったときに、それを表現する言葉の数々を持つこと。
これはわたしが絵本を傍らに子育てをして感じたことです。

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また、pelekasでは素敵なお仕事をするゲストも度々呼んでいます。
自分の出版社を持つ編集者さん、絵本編集者さん、児童文学作家さん、絵本作家さん、そして落語家さん。
このお仕事があって、ほんとうにうれしいと思えるお仕事を、コツコツとされているみなさんです。
これから何になろうかと考えるみなさんに、こんな面白いお仕事があるということを、見ていただきたいなあ。
というのは、わたしの娘もまだ、将来何になりたいか迷っているのでして。

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自転車やあるいて来られる草加のpelekasで、草加のみなさんが、気軽に面白いものや大切なものに出会えるように。このお店を育てたいと思っています。応援していただけたら、うれしいです。」

絵本や挿絵を書きながら作家生活をしている中でこのような思いがじわじわと温められ、草加市で絵本を身近に感じられる場所を作りたいと思うようになったことがペレカスの開店に繋がったのだといいます。

様々なイベントを催すことで遠方からのお客様もいらっしゃることもあるそうですが、ぜひ市内の皆さんにぶらりと足を運んでもらえる場所にしたいという思いも、とても強く感じました。

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レジ前に置かれた有名絵本のキャラクターのトランプや、ここでしか手に入らない新井さんのイラストで作られたクリアファイルなどの雑貨類も思わず手に取ってしまいます。
また、オリジナルのブックカバーや紙袋はとても愛らしく、お土産やプレゼントにもピッタリ!
本選びの相談にも乗ってくださいますので、お子さんやお孫さん、友人のお子さんのお祝いなどでプレゼントをお考えの方はぜひ覗いてみてくださいね♪

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books&gallery pelekas
Facebook / https://www.facebook.com/pelekasbook/

あらいさんのblog / http://dopp.exblog.jp/

cafe gallery conversion
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取材日:2016/6/3、8/8
取材者:ちえ、白、*あき*
作成者:*あき*