公開日:2015/07/12
作成者:白
3ビズって何? 体験ワークショップで魅力を先取り!
 みなさんは、「月3万円稼ぐビジネス」と聞いてどんなことを思いますか?
みなさんは、「月3万円稼ぐビジネス」と聞いてどんなことを思いますか?
 ビジネスとしては規模が小さいと感じるかもしれません。生活していくには心もとない、とも。でも、自分が本当にやりたかったことで愉しく稼げるとしたら、3万円は決して小さい金額ではないのでは? 少なくとも、ほぼ専業主婦で仕事を持っていないけれど何かやってみたい、何かできるはずというモヤモヤを抱える私にはとても魅力的に聞こえました。詳しく知りたい!
 草加市主催にて、「わたしたちの月3万円ビジネス(以下3ビズ)」講座が8月からスタートします。市役所その他公共施設、一部の商業施設に置かれたチラシをご覧になった方も多いのではないでしょうか。3ビズっていったい何でしょう? 講座は有料(教材諸経費15,000円)なので、受講を検討する方のための体験ワークショップが、講座に先立って7月3日に開かれました。講座の内容を知り、その中で実際に行うセッションを体験できる機会です。これは覗いてみるべし、というわけで取材に行って参りました。3時間にわたるワークショップの様子と講座の魅力をご紹介します!
  
  
 
1.イントロダクション~講師の矢口さん登場!~
 講師の矢口真紀さんは杉戸町出身。二年前までイベントプロデューサーとしてバリバリ働いていましたが、次第に仕事に対して違和感を持つようになります。お客様が“神様”であること、長時間勤務、仕事そのものの意義について…。その後地元の杉戸町に帰って、さびれた地元の様子にショック! そしてひらめいたのが「ここで自分にできることがあるかも!」。そして2014年4月、SNSでの呼びかけに反応した川島有美子さんと女子ユニット「ちょいなか」を立ち上げます。コンセプトは「女子力を中心にたのしく自立力を高め、人と仕事が集まる町へ!」。
講師の矢口真紀さんは杉戸町出身。二年前までイベントプロデューサーとしてバリバリ働いていましたが、次第に仕事に対して違和感を持つようになります。お客様が“神様”であること、長時間勤務、仕事そのものの意義について…。その後地元の杉戸町に帰って、さびれた地元の様子にショック! そしてひらめいたのが「ここで自分にできることがあるかも!」。そして2014年4月、SNSでの呼びかけに反応した川島有美子さんと女子ユニット「ちょいなか」を立ち上げます。コンセプトは「女子力を中心にたのしく自立力を高め、人と仕事が集まる町へ!」。
 合言葉三本柱は【自給力・自活力・仲間力】。目指すのは「ちいさくたのしい自立のかたち」。
 2014年11月に初めての3ビズ講座を杉戸町で開催。卒業生は今年6月に開かれた「しあわせすぎマルシェ(幸手市と杉戸町をつなぐ不定期開催の朝市)にも出店し、講座で練り上げたビジネスモデルを着実に実践の場に移しています。
 ところでなぜ3万円なのでしょう? 3ビズは、月に2日間しかかけずに3万円の粗利(売上から原価を引いた額)を稼ぐビジネスを目指しています。それには借金と固定費をゼロに抑える工夫が必要。ではどうするか? 空き家や使っていない施設などの地域リソースを発掘し、活用するのです。こうすることで地域も活性化します。そして、競争が少なくリスクも小さいので「とりあえず」やってみるには最適。失敗したらやり直せばいいのです。自由にチャレンジして愉しく稼ごう♪という考え方です。3万円という設定に絶妙な仕掛けがあったのですね!
ところで、去る3月1日にもこの草加市で矢口さんのトークショーが開かれました。本日の参加者のうち1/3ほどの方がこのトークショーに行ったと聞き、草加のみなさんの関心の高さにびっくりしました。また、お子さん連れの方も多く見受けられました。だっこひも装着での受講は大変そうでしたが、ほとんどの方が3時間の長丁場を何とか乗り切っていました。
 本日は「ちょいなか」の川島有美子さん、杉戸町の3ビズ講座卒業生のななみんさんもお手伝いに来てくださいました。ご自身のビジネス事例を紹介してくださり、また、ちびっ子たちとも遊んでくださって、大変お世話になりました! 
 
2.「で・しリスト」で自己紹介
みなさんの自己紹介タイムです。5人ごとのグループに分かれ、まず各自「で・しリスト」を作成し、それをもとに自己紹介をし合います。「で・しリスト」とは? それは、
 (1)名前・住んでいるところ
 (2)今日の期待
 (3)できること(Give you)
  (4)してほしいこと(Give me)
 をリストアップしたもの。これをもとにお互い自己紹介し合います。この方法、(3)(4)がミソで、この二つの頭文字をとって「で・しリスト」。私は取材者ですが、自分なら何て書くかな?なんて考えてしまいます^^
  
 
 みなさんの「で・しリスト」をのぞかせてもらうと、
  【今日の期待】新しい出会いを見つけたい/3ビズについてもっと知りたい/一歩踏み出したい (前向きな思いがあふれています!)
 【できること】お菓子・小物作り/英語通訳/読み聞かせ・歌/油絵/アロマセラピー (みなさん多才でびっくりです!)
 【してほしいこと】場所を貸してほしい/仲間がほしい/デザインが得意な人求む/事務作業スタッフ求む (あれ、この中にできる人がいそうですよ!)
 続いて「で・しリスト」回覧タイム。 グループでリストを回覧して、お互いの【してほしいところ】に自分のできることがあれば「お菓子作ってあげる! by○○(名前)」のように書き込みます。ほら、こうするとさっそく何かが動き出す予感が…。
 
 ここで学んだのは、自分から循環を生み出すということ。できることを自分から差し出す+してほしいことを誰かに伝える。すると仲間ができて、したいこと・できることが形になっていくのですね。なるほど。
3.小講義タイム~仕事とは? メガネをかけかえよう~
仕事とは?
私たちがものを見る見方はメガネをかけている状態にたとえられ、「幸いなことに、メガネはかけかえることができる。今自分がどんなメガネをかけているかを知りましょう」。これは矢口さんが師事された藤村靖之先生の発案で、藤村先生によると、今は文明の転換期にあるといいます。物質的豊かさやお金に価値が置かれた【旧文明】から、精神的豊かさ・存在価値を重視する【新文明】へシフトしていくべき時期に来ているというのです。 そして、メガネを旧文明から新文明にかけかえると、
 「仕事」とは:
 ・収入が多ければ多いほどいいもの⇒存在価値を実感できるほどいいもの
 ・やりたくないことをやるもの⇒やりたいことをやるもの
 ・外から与えられるもの⇒自分でつくることができるもの
 ・同時に一つしか持てないもの⇒同時に複数持てるもの
 今までの仕事観が180°ひっくり返りませんか? 目からウロコならぬ、目にNEWメガネ。「仕事とは」を見るメガネをかけかえることを試す場=それが3ビズなのだそうです。ふむふむ、ちょっとわかってきた気がします!
わたしたちの3ビズの「オヤクソク」
8月開講の3ビズ講座について説明していただきました。
 講座の流れ: 自分発見(やりたいことを明らかに)→アイデアを出し→ブラッシュアップ→ビジネスモデルづくり→発信力トレーニング !
 ここで矢口さんから提示された5つの「オヤクソク」:
 1)月3万円だけ稼ぐビジネス(月3万円だから自由な冒険ができる)
 2)自分の内にあるワクワクをテーマに(ドリームマップで自分発見)
 3)実現性より商品性(買う動機は感性が先。理屈は後からついてくる)
 4)みんなで生み出す(アイデアセッションで自分の枠を飛び出す)
 5)「とりあえず」やってみる(実践あってのビジネスモデル)
 ドリームマップとは、なりたい自分の姿をイメージし、台紙の上に写真や雑誌の切り抜きを使って表すビジュアルツール。講座ではドリームマップ協会の講師よりレクチャーを受け、3年後の夢を描きます。ドリームマップでやりたいことを発表すると、その時点で夢は自分だけのものではなくなります、と矢口さん。みんなでアイデアを出し合い、ブラッシュアップして実践。うまくいかなかったら振り返って改善し、またやってみる。
 テンポのよいレクチャーはとてもわかりやすく、参加者のみなさんはうなずきながらお話に聞き入っていました。ひそかにやってみたいことも、今はまだ見つかっていない夢も、仲間と一緒ならチャレンジできるかも? みなさんの中に、そんな空気が流れ始めた気がします。
杉戸町での実践例。参考になります♪
ところで、具体的にはどんなビジネスモデルが生まれたのでしょう?
 杉戸町で実践された3ビズのうちいくつかを紹介してくださいました。
 ○シマさんの酵素ジュース
 ○mARuさん(川島さん)の7daysまかせてーしゃつ
 ○ななみんさんのワークショップ
 得意分野を生かした三人三様の事例は、どれも試行錯誤を重ねてやっと形になったもの。等身大のチャレンジを見て、私にもできるかも!という思いが芽生えます。
 Facebookに詳しく紹介されているので、くわしくはこちらを。
4.3ビズ体験ワーク ~さあ始めましょう!~
ここからは本講座でもやらない「ワクワクエクササイズ」。
エクササイズ1
【1.ホラ吹き合戦ゲーム】 4人グループで輪になって「順番に、仕事についてのうそをついてください!」。えっ!?
 みなさんはじめは尻込みしていましたが、「私は歌手です。この仕事のいいところは、みんなが応援してくれることで…」「グルメレポーターです。雑誌の取材でおいしいものが食べられるのがいいところです」「女優」「バレリーナ」「トリマー」「音楽家」など、とても楽しそうに壮大なホラを語っていましたよ^^
  
 
【 2.ウワサ話をしましょう】 1人ずつ輪に背を向けて座り、他の3人がその人のウワサをします。女子はウワサ話が得意ですからね♪ さっきのホラ話から、直感で「この人は○○にワクワクする人だ」ということを発言し合うのです。言われている本人は聞いた話をメモします。
 聞こえてきたウワサ話は…
 ・「子どもが好きそうだよね」「まじめそう」「そうそう、大変なことにも前向きに取り組む感じがするよね」
 ・「前に出るのが好きなんだね」「うん、コミュニケーションが得意そう」
 ・「素材にこだわる人っぽい」「ワクワクを素直に出す人みたい」
 など、先ほどのホラ吹き以上に盛り上がっているチームもありました!  自分のウワサ話を背中で聞くのは照れくさい一方、だんだん自分が丸裸になっていくようで、非常に興味深いエクササイズです。 終了後、「ウワサが当たっていた人!」との質問に手を挙げた人多数。やっぱり! うそをついている時は油断していて、無意識にワクワクが出ているからだそうです。
エクササイズ2
【やりたかった仕事インタビュー】
 今までにやりたかった仕事をリストアップし、二人一組になって話し手・聞き手を交代でつとめます。話し手は5分間で「やりたかった仕事は○○です。こんな部分に魅力を感じていました」といったことを話し、聞き手は「この人のワクワクはどこにある?」を意識して話を聞き、後でフィードバックしてあげます。「運動が好きだったのでオリンピック選手になりたかった」「ケーキ屋になりたかった。みんなが喜んでくれたのが嬉しくて」というように、みなさん大いに語っていました。あこがれていたけどどこかで諦めた夢、誰しも心のどこかにしまっていたのですね。
 こうした話を通して、かつて自分が持っていたワクワクを再発見でき、初めて会った同士なのに知らないうちにぐっと距離が近づいていることに気づいたころ、今日のカリキュラムは終了となりました。
 配布された資料のうち「アクション宣言」の記入は時間切れでできなかったので、宿題(?)となりました。みなさんワクワクが熱いうちに完成させることでしょう。
ワークショップを終えて
参加者の方に感想を聞かせてもらいました♪
 ●Aさん:チラシの内容が、長年温めていたことと重なったので興味を持ちました。子育て中のお母さんや若い女性が対象と聞き、自分は対象外と一度は諦めましたが、女性というだけでどこにも年齢制限は書いてなかったので、思い切ってワークショップに申し込みました。「で・しリスト」、3ビズ体験ワークを通して、今まで私が抱いていた思いが深まり、夢が広がり、それが人と繋がることで実現できそうな気持ちがしてきました。新しい自分の生き方の為に躊躇しないで申し込みたいと思います。
●Aさん:チラシの内容が、長年温めていたことと重なったので興味を持ちました。子育て中のお母さんや若い女性が対象と聞き、自分は対象外と一度は諦めましたが、女性というだけでどこにも年齢制限は書いてなかったので、思い切ってワークショップに申し込みました。「で・しリスト」、3ビズ体験ワークを通して、今まで私が抱いていた思いが深まり、夢が広がり、それが人と繋がることで実現できそうな気持ちがしてきました。新しい自分の生き方の為に躊躇しないで申し込みたいと思います。 
 ●Bさん:自分でも気が付かなかったワクワクを2つ見つけることができました。 1)地域の方々と【できること】や【してほしいこと】をシェアしていくことで生まれる発見。「で・しリスト」を使ったワークでは、自分が出来ることを必要としている人を、また、自分のして欲しいことができる人も見つけることができました。偶然一緒になったグループから助け合える仲間が簡単に出来たのです。もっと多くの地域の人々と積極的に繋がっていったら、きっと大きな価値が生まれるだろうとワクワクしました。2)あらゆる世代の方々との交流による情報交換。子育て中の私が普段の生活では出逢えない世代の方々との交流も、自分にとってワクワクすることの一つだと気が付きました。この2つのワクワクから、3万円ビジネスに繋がるヒントを得られればと思いました。この体験ワークショップで気付きがたくさんあり、もっと深めていきたいと本講座も申し込みました。参加できることになったら、もっと心の奥を覗いて、未来の仕事に繋げたいです。 
質疑応答
子育て中の方が多いので、やはり子どもや急な用事が気になるようです。
 Q:講座は子連れで受講できる?
 A:託児はなく、毎回連れて来るのはNG。1~2回、どうしても預けられない場合はメンバー間で相談。
 Q:欠席の場合はどうなる?
 A:補講はないが、やむを得ず欠席の場合はメンバーでフォローしあうことを考えている。それも1~2回までなら。あらかじめ3回以上欠席がわかっているなら今回は諦めて。
夢を形にするチャンス
今回のワークショップでは、自分でも気づかなかった夢の発見という、大きな収穫を得た方が多数見受けられました。自分の思いに蓋をしていて見えなかったものが見えるようになるための、いわば筋トレにあたるのが今日のセッションだと矢口さんはおっしゃいます。講座では、見つけた夢をビジネスモデルにつくりあげ、最終回の「街グルin草加2015」で実践予定。募集定員は15名で、先着順ではありません。草加市におけるモデル事業として今後の参考とするために、定員を超える応募があった場合は選考にて受講者を決定するということです。なお、この結果、今回受講ができなかった方には、改めて次回以降の予定が決まり次第案内をくださることになっています。申し込み期限は2015年7月17日(金)です。やりたいことを形にしたい人、特技や趣味を活かして社会に貢献したい人、仲間がいれば一歩踏み出せる人はぜひご検討を。お急ぎくださいね!
講座の概要・申し込みについて
■開催概要■
 8月7日スタートの本講座は、下記の通り募集しています。
 【対象】全6回のプログラムに参加できる女性の方
 ※単発受講の受付はしていません。
 【募集定員】15名
 【日程】2015年8月7日〜11月22日(約3カ月半)
 【会場】第1回 高砂コミュニティセンター 草加市中央1-2-5
 第2〜5回 cafe CONVERSION 草加市高砂1-10-3
 最終回 街グルin草加2015および関連イベント会場内
 【受講料】教材諸経費:全6回 15,000円
 【申込方法】草加市役所にて申込書を入手、または下記よりPDFをダウンロードいただき、必要事項をご記入の上FAXか郵送にてお申し込みください。
 【申込締切】2015年7月17日(金)
 【問い合わせ】草加市産業振興課商業係
 TEL 048-922-0839 FAX 048-922-3406
 〒340-8550 草加市高砂1-1-1
 【主催・協力】
 主催:草加市 後援:草加商工会議所
 企画運営:choinaca works
 協力:草加市商店連合事業協同組合
 cafe gallery CONVERSION
 「わたしたちの月3万円ビジネス」
取材日:2015年7月3日(金)
 取材者:*あき*、☆チョコ☆、白
 取材協力:ちえさん、かずとろ
 作成者:白













 

