更新日:2025/08/28
将来について考える
将来の目標を具体的に持っている中学生もいれば、「将来自分は何になりたいんだろう」と考えている中学生もいることでしょう。今はまだ、漠然としていて何も決まっていなくても、好きなことに挑戦していくことが、将来の自分にプラスになっていくのではないでしょうか。
高等学校などの見学や文化祭に行くことも、進学について考える良い機会になるでしょう。また、職場見学や社会体験学習に参加するのも、将来の仕事について考えるきっかけにもなりますね。
家庭や地域でいろんなことを見て・聞いて・体験することで、こども達は自分の将来を思い描いていくことでしょう。
進路を一緒に考えよう
中学2年生の夏ごろから、進路について考え始める時期になります。初めて自分で進路を決める機会なので、不安を感じている子もいるかもしれません。親としてサポートしたいところですが、過度な期待や助言がプレッシャーとなってしまうこともあります。そこで「どんな高校生活を送ってみたいか」や「将来どのような仕事に就いてみたいか」など、目標や希望、不安や悩みを聞いてみて、寄り添いながら進路について一緒に考えていきませんか。
中学校では、こどもと保護者と先生の三者面談もあります。進級するごとに進路についての話も具体的になっていきます。面談では、将来の目標について、こどもが話せるよう少し準備をしておいて、面談後は「これからどうしていくか」を親子で話し合えるといいですね。
関連サイト
これからの進路を考えているあなたへそして、保護者のかたへ(埼玉労働局リーフレット)
「高校生就職活動スタートブック」 (令和7年度)(厚生労働省 埼玉労働局)
様々な進学先
中学校卒業後は、高等学校以外にも高等専修学校(専修学校高等課程)・高等専門学校・各種学校など多くの選択肢があります。
進路状況 調査結果
埼玉県教育委員会では、県内国・公・私立中学校、義務教育学校又は特別支援学校中学部の卒業生の進路状況に関する調査を公表しています。詳細は下記ファイルを参照してください。
中学校等卒業者の進路状況調査
県内国・公・私立高等学校を卒業した生徒の進路状況に関する調査の詳細は、下記ファイルを参照してください。
高等学校卒業者の進路状況調査
高等学校について
高等学校には「公立(県立・市立)」「私立」「国立」の3つの種類があります。
埼玉県の県立高校は、「普通科」「専門学科」「総合学科」などの学科があり「全日制」「定時制」「通信制」の課程があります。
専門学科には、農業・工業・商業・家庭・外国語・理数に関する学科があります。
令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜案内(リーフレット)
県内の私立高等学校は、「普通科」「商業科」「保健体育科」「総合学科」「音楽科」「福祉科」「理数科」「自動車科」「調理科」「食育実践家」などの学科があり「全日制」「通信制」の課程があります。
私立高等学校一覧
種類・学科
公立高等学校 (県立・市立など) |
都道府県や市区町村が運営する高等学校で、原則的にその地域に住む人が通うことができます。普通科以外に、商業科・工業科・総合科・農業科・芸術・外国語・家庭・看護などの専門学科のある学校もあります。 |
私立高等学校 | 独自の建学の精神に基づいて特色のある教育研究活動を積極的に展開しています。 生徒の目標と個性に合わせて独自のコース制度を設けている学校もあります。 |
国立高等学校 | 国立大学法人が運営しているのが国立高校で、すべて国立大学の附属高校になります。 |
県立高校の取り組み
各県立高校では、地域に信頼される学校を目指し、様々な事業に取組むことにより「魅力ある高等学校づくり」を行っています。
〈県指定の事業〉
学力向上分野、グローバル人材育成分野、産業人材育成分野、キャリア教育分野、道徳教育分野、体験活動分野、部活動に関する分野
〈国指定の事業〉
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)、マイスター・ハイスクール(MHS)、高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)
魅力ある県立高等学校づくりの推進
定時制・通信制高校
中学校卒業後は、定時制・通信制高校を選択することもできます。
埼玉県立の定時制・通信制高校
定時制高校は、夜間の学校、昼間部のみや昼間部と夜間部の2部制の学校があります。終業年限は4年間ですが、各高校で異なる場合があります。
県立の通信制高校は1校、修業年限は3年以上です。通信制の課程(4月入学。年度末に単位認定)と単位制による通信制の課程(10月転編入学。半年ごとに単位認定)の課程があります。
定時制・通信制入学案内
私立の通信制高校
通信制高校は通信による教育を行う学校です。一定期間の在籍と「レポート」「スクーリング」「試験」などで単位を修得できます。基本的に自主学習が基本となります。ネットやアプリを使って勉強ができたり、登校日を自分で調整ができる学校もあります。
※通信制サポート校は学校教育法で定められた「高等学校」ではないので、高校卒業資格を取得することはできません。支援金等も受けられません。
学校紹介
公立高校(埼玉県)・私立高校(埼玉県・東京都)などの学校紹介ページをまとめています。
下記のリンク先で確認してください。
知りたい>学校>高等学校など>高校などの紹介
受験に備えて
受験校を決めるには、今どれくらいの実力を持っているのか知っておくことも大切です。中学校で行う公的テストの学力検査(校長会テスト)や、私立高校や大学等を会場にして行う希望者参加型の学力検査(北辰テスト)では、偏差値や志望校に合格するための目安や目標を確かめることができます。
公立高校
公立高校では「調査書」の内容と入試の学力検査の点数との合計で選抜します。願書提出の際に、中学校の成績、生徒会活動・部活動などの特別活動、英検などの資格が記載された「調査書」を一緒に提出します。
私立高校
私立高校の入試制度は、公立高校とは違うので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
埼玉県内の私立高校では、個別相談会(10月ごろから)の時に、3年次の学力検査結果(偏差値)や通知表(中学校の成績)などの資料を基に合格の可能性や受験に関するアドバイスを聞くことができます。
「特待生制度」を実施している学校では、北辰テストなどの偏差値や、5教科または9教科の中学校の成績が学校独自で決めた特待生の基準を満たす場合、入学金免除や施設費免除など、学費の軽減を行う学校もあります。
学校の情報を集める
中学校からの配布資料
入試や見学会・進学説明会の日程などの資料は、中学校でも配布します。
高校の進路説明会では、受験の流れ、受けておくとよい試験・資格、見学会の日程、選抜基準についてなどの説明があります。
令和8年度埼玉県公立高等学校入学者選抜に関する情報
学校ホームページ
ホームページでは、学校紹介や見学会・学校説明会・体験学習などの情報も公開しています。
卒業生の進路情報などもありますので参考にして下さい。
進学フェア
公立・私立の学校が集まり、学校紹介や入学・進路相談を行う「進学フェア」が行われます。複数の学校パンフレットを入手でき、その場で相談ができます。会場ごとに参加する学校が違います。
埼玉東部進学フェア(NPO法人ゆめネット)
彩の国 進学フェア(よみうり進学メディア)
埼玉私学フェア((社)埼玉県私立中学高等学校協会)
学校見学
高校の授業・部活動などを見学したり、文化祭を見に行ったりすることで、学校の雰囲気や実際に通っている生徒の様子を知ることができます。授業や部活動の体験ができる学校もあります。1年生から参加できるものもあります。
学費の負担を軽減する制度
高校就学のための支援金や補助金
埼玉県ホームページでは、高等学校の入学料・授業料の支援、学費軽減の補助制度について掲載しています。
※補助額や給付対象などは、学校の種類や世帯の状況によって異なります。
埼玉県立高等学校の授業料・入学料等のあらまし
私立学校の父母負担軽減事業について
入学準備金・奨学資金の貸付制度(高等学校・大学等)
入学準備金貸付制度は、高等学校等への入学する人の保護者に、入学時に必要な金額を無利子で貸付する制度です。受験前でも希望する学校の入学を前提に申請ができます。
奨学資金貸付制度は、高等学校等に入学または在学中で、経済的な理由により修学が困難な人に、奨学資金(奨学金)を無利子で貸付する制度です。
※草加市奨学資金貸付審査会で申請内容等を審査し、適否を決定します。
入学準備金・奨学資金の貸付制度について(高等学校・大学等)
関連ページ
高校入試の流れは、以下のリンクから確認してください。
ぼっくるん・知りたい>学校・高校入試の流れ
経済的に困難な学生への支援
家庭の事情を考えると、進路のことを誰にも相談できず、あきらめてしまっている場合もあるかもしれません。でも、あきらめる前に、これからの進路にはどんな選択肢やどのような支援が受けられるか、どこで相談すればよいのかを考えてみましょう。
経済的な理由で進学をあきらめることのないように、安心して学 べる環境を整えるための国の施策として、授業料免除や給付型奨学金制度もあります。困ったことがあったら、学校の先生、ケースワーカー(自治体の福祉の担当者)などに相談してください。
文部科学省では、授業料等減免と給付型奨学金について、高校生大学生向けに特設サイトを開設しています。中学生も進路選択の参考にして下さい。
学びたい気持ちを応援します 高等教育の修学支援制度(文部科学省)