あおば学園ってどんなところ? 前編

あおば学園ってどんなところ? 前編

公開日:2014/11/14

作成者:*あき*

 

あおば学園と聞いて、みなさんはどんな印象を持ちますか?
「耳にしたことはあるけどどういう施設なのかよく知らない」という方が多いのではないでしょうか?

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あおば学園は、就学前の心身の発達に遅れのあるお子さんに対して療育・支援等を行い、後の学校教育の基礎となる心と体を保護者と共に育てていく、草加市で唯一の通園施設です。

今年度から“草加市児童発達支援センター あおば学園”という位置付けとなり、もともとの通園施設としての役割の他に、相談支援や保育所などへの訪問支援という新たな事業のために支所が設置されるなど、障がい児への支援の幅を広げています。

今回私たちは通園施設としてのあおば学園に注目し、子ども達の日常に密着しながら取材させていただきました。
施設の概要や子ども達の生活の様子をはじめ、先生方の支援に対する工夫など、いろんな角度から紹介したいと思っています。

子育てのヒントになるような工夫もたくさん散りばめられていると思いますので、日頃のお子さんとの接し方の参考にもなるかもしれません。
まずは前編として、どんな施設で、子どもたちがどういう生活をしているのかを少しずつ紹介します。

 

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※芝生の広い園庭。植物を育てたり、小高い丘では階段の上り下りや滑り台をして楽しんでいるそう。

小集団でのきめ細やかな療育

あおば学園は定員33名で、発達に支援が必要な3~5歳の子どもたちが、年齢ではなくそれぞれの特性に応じた4クラスに分かれて在籍しています。
入園が決まると、保護者と共に確認しあい、希望や意見を取り入れながら、年に2回作成する個別支援計画に基づいて療育を進めます。
日々の様子や療育の内容を知ってもらうために保護者の参加行事を多く設けたり、交流保育として公立保育園に行き、保育園の子ども達と共に過ごす経験を積み重ねたり、発達をより促進するために臨床心理士と連携して療育を進めるなど、特色のある生活をしています。

・できることをふやそう

食事・排泄・着脱・身辺自立

・ゆたかなあそび

見る・聞く・体を動かす・大人とともに豊かな経験

・からだづくり

たくさん遊ぶ・しっかり食べる・ゆっくり静養

この3つを園の目標に掲げ、一人ひとりの発達に応じた療育や遊びを中心とした集団療育を行い、子どもの持っている力を十分に引き出しながら、保護者に対しては子育てに関する様々な支援や情報等の提供を行うことをねらいとしています。

 

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※自発的に入りやすいよう明るいトイレ。    毎日の給食はすべて園オリジナルの手作り給食!

特色のある行事がたくさん!

先に述べたように、個別の支援計画を設定しながら一人一人の自立に向けた療育をしていく中で、毎月の行事も多く取り入れています。
幼稚園や保育園などでも見られる行事ももちろんありますが、子どもたちと接している先生たちからの「こういうイベントは子どもたちの成長を促せるのではないか?」という意見に基づいて、特色のある行事が現場の先生たちの声から始まることもあると聞いて驚きました。

<年間行事予定>

4月  入園式・始業式
5月  親子散歩・保育参加・試食会・家庭訪問
6月  歯科衛生指導1
7月  プール開き・七夕・親子ボディペイント・夏祭り
8月  プール参加9月  防災訓練
10月 運動会・個人面談・芋ほり・バス遠足
11月 歯科衛生指導2・親子散歩・クッキー作り・親子で遊ぼう会
12月 クリスマス会
1月  餅つき会・個人面談
2月  豆まき・おから遊び
3月  ひな祭り・巣立ちの会・卒園式・修了式

*毎月の行事…誕生日会・避難訓練・健康診断
*定期的に行う行事…トランポリン指導(年5回)・音楽療育(年11回)・交流保育(年8回)など

 

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※ケーキのレプリカを使った誕生日会は楽しそう! 園庭脇には水色のプールも設置されています。

豪華なケーキのレプリカに、実際に火を灯して吹き消させる体験もしている誕生日会は盛り上がるそう。
協会の指導をあおぎながらの保護者とのトランポリン指導や、和太鼓やドラムなど本格的な楽器を使用した音楽療育や、声楽家による「うた」を通しての情緒の安定など、母親の目線で見てもとても魅力的に感じました。

全体を通して保護者の方が参加できる行事が多い印象を受けたのですが、このほかにも保護者向けの講演会を開くなど、園と保護者との連携の強さを感じます。
保護者の方たちも積極的に参加されるそうで、行事以外での交流も盛んに行われているそうです。

先生方のあたたかいまなざし

今回の取材の中で様々な様子を見させていただく中で、つい「先生方は大変ですね」と言ってしまう場面がありました。
すると園長先生は、「でも、あの子がこんなにできるようになったとか、食べられる食材が増えたり、気持ちをうまくコントロールできるようになったりとか、そういう喜びはここにいるからこそ大きいんですよ」とおっしゃったことがとても印象的でした。

土日も他市や施設に研修に出かけたり、子育て支援センターはもちろん、児童デイサービスを運営するNPO法人との連携もしっかりとっていたりと、子どもたちのために苦を惜しまない姿勢に頭が下がりました。
同時に、一人の子どもの母親として、こんな先生方になら安心して子どもを任せたい、と思いました。

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※保護者と先生とで体調を細かく共有。療育に有効な遊具が豊富な倉庫。お昼寝の準備万端!

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草加市児童発達支援センター あおば学園

〒340-0002
埼玉県草加市青柳6-61-1
TEL 048-936-4972

新田駅よりバス   新田駅東口乗車~川柳中学校入口下車
松原団地駅よりバス 松原団地駅東口乗車~青柳消防署下車

※施設の見学等は随時可能とのこと(事前に要連絡)
http://www.city.soka.saitama.jp/cont/s1604/map/10.html

 

取材日:2014/9/29(月)
取材者:ともぞう、せんべいママ、*あき*
作成者:*あき*