子育て応援隊 そうかでの子育てを応援している団体・個人です。

子育て応援コラム

2026/05/11

まちのこころ♥ソファー la passerelle

不登校35万人時代の新学期とこどもまんなか

 新学期は、子どもたちにとって気持ちが揺れやすい季節です。新しいクラスや先生、友だちとの関係が始まる期待がある一方で、「うまくやれるかな」「またつらい思いをしたらどうしよう」という不安も大きくなります。その緊張が積み重なると、朝になると体が重く感じたり、頭痛や腹痛が出たりして、学校へ行くことが難しくなることがあります。これは決して怠けではなく、子どもが自分の力だけでは抱えきれないサインです。
 そんな子どもを前に、親もまた悩みます。「無理に行かせたくないけれど、このままで大丈夫なのだろうか」「甘やかしていると思われないだろうか」といった思いが頭をよぎり、どう声をかければいいのか分からなくなることもあります。子どもを思う気持ちが強いほど、親自身も苦しくなり、親子で気持ちが行き場を失ってしまうことがあります。
 学校で子どもたちを支える先生方も、同じように悩みを抱えています。不登校の子どもを気にかけながらも、日々の授業準備や行事、事務作業に追われ、十分に時間を取れないことが多いのが現実です。「どう関わればいいのか」「どんな言葉が子どもを傷つけないだろうか」と迷いながら、できる限りの支援を模索している先生も少なくありません。学校現場の忙しさや制度の限界が、教員の苦悩をさらに深めています。
 こうした三者の苦しさをつなぐ鍵になるのが、「子どもの権利」という視点です。子どもには、安心して過ごすこと、気持ちを聞いてもらうこと、自分に合った学び方を選ぶことなど、さまざまな権利があります。不登校は「問題」ではなく、子どもが自分らしくいられる環境が整っていないことの表れとして捉えることが大切です。
 この考え方を地域全体で支えていこうとする取り組みの一つが、草加市で検討されている(仮称)こどもの権利条例です。条例ができれば、子どもの声を丁寧に受け止める仕組みや、多様な学び方を認める姿勢が市として明確になります。学校・家庭・行政がそれぞれの役割を持ちながら、子どもをまんなかにおいた支援がしやすくなることが期待されます。
 不登校は、子どもだけでなく、親も教員も悩みを抱えています。パスレルでのご相談も増えています。5月の連休明けも、学校に行きづらい子どもたちが爆発的に増える時期です。だからこそ、子どもの権利を大切にしながら、誰もが孤立せずに支え合える環境づくりが求められているのです。
 草加市では条例の素案の検討段階に入ってきています。子どもたちが自分らしく生き生きと過ごしていける拠り所となる条例の制定を心待ちにしています。

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活動情報

名前(HN) :パスレル
私のプロフィール
「こどもにやさしいまち」は「どんなひとにでもやさしいまち」
パスレル(フランス語で架け橋の意味)は、多世代交流のフリースペースです。子どもたちを見守ったり、一緒に遊んだり、興味のあるセミナーに参加したり・・・
サロンでゆっくり過ごしていただいてもかまいません。
誰もがありのままの自分で安心して暮らせる地域を目指して。
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