「新しい生活様式」ってなんだろう?を話してみた

「新しい生活様式」ってなんだろう?を話してみた

公開日:2020/10/01

作成者:えりひょん

「新しい生活様式」という言葉が登場し、よく耳にするようになりました。 さて、「新しい生活様式」とはなんだろう・・・なんとなくはわかるし、厚生労働省の以下の ページにも様々な情報が掲載されています。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html

ただ、もっと身近で具体的なことに関して、「これってどうなんだっけ?」と悩んだことはありませんか? 私はたくさんあります。 そこで今回はぼっくるん隊メンバーの有志で、「新しい生活様式」に関して、オンラインで『言いたいことを言う会(仮)』を開催しました。

まずルールとして決めたのは・・・
1.答えを導きだそうとしない
2.誰かの行動や考えを否定しない
です。

これという正解がないからこそ、各々がこの2つを大切にしようと決めました。

「買い物」「公共交通機関の利用」「食事」 ぼっくるん隊メンバーが日常生活を送るうえで、避けて通れないであろう上記3点に関して、事前に聞き取り調査を行ったところ、緊急事態宣言中から現在までの間で、以下のような状況がわかりました。

「買い物」
・通販利用者がかなり増えた(生協等の宅配サービスも含む)
・1 人または少人数で空いた時間に行くことを心掛けるようになった
・電子決済を利用するようになった
・事前に購入するものを決めて短時間で終えられるようにするようになった

「公共交通機関の利用」
短時間が多いですが、多くのメンバーが緊急事態宣言解除後に、電車やバスなどを利用している。

「食事」
緊急事態宣言解除後に、外食を経験したメンバーも多い。

一方で、「手洗い」「マスク」といった感染防止対策は各人でしっかり取っていることがわかりました。 さらに、店舗を利用する際も、その店舗で感染防止対策がしっかりされているかどうか?を かなり気にしているようです。

悩ましい「祖父母との関り」

ぼっくるん隊メンバー世代で、悩ましい問題として「祖父母との関り」が挙げられました。
多くの祖父母は「高齢者」の世代ですが、とにかく人手が欲しい子育て中にとっては心強い存在でもあります。 「孫の顔を見せてあげたいんだけど、規制することに迷いがある」「近隣に住んでいるけれ ど、気軽に助けてもらっていいのか・・・」そんなことを考えているメンバーが多かったです。
 
 傾向としては、子どもの年齢が小さければ小さいほど、どうしても祖父母の手助けが必要な 場面が避けられず、悩んだ末にそれぞれの家の行き来を再開している方が多かったです。
ただ、両親もしくは義理の両親としっかり話し合い「双方納得の上で」ということが大前提 になっているようでした。
 
 いくら手助けが必要とは言え、お互いの家の行き来を無理強いすることができないですよ ね・・・ また逆もしかりで、孫の顔が見たいから、と強引に呼び寄せたり遊びに行ったりすることも マナー違反のような気がしますね。
 家族間でも意見が割れたり、考え方が違ったりすることも多々あるようですが、自分の考え ばかりを押し付けず、相手の気持ちや意図をしっかり考えて、歩み寄ろうとする意識が必要 なんだと感じました。

どうする?「子どものためのお出かけ」「登園」「登校」

もう1つ、ぼっくるん隊メンバー世代特有の悩みとしては「子ども」に関することでした。 多岐に渡るのですが、ざっと分けると、「子どものためのお出かけ」と「登園・登校に関して」ということになります。

●「子どものためのお出かけ」どうする?

 子どもが未就園児の場合、児童館や公園は、子どもにとって家族以外と関わる大切な時間です。動物に興味が出てきた子どもに、動物園などで本物の動物を見せてあげたいという気持ちが出るのも親としては当然だと思います。
 また、「子どものためのお出かけ」といいつつも、児童館にいる見守り員の方や他の保護者との交流は、親にとってもとても重要だと私は考えます。 子どもと家に引きこもっていると、不安やイライラが募ってしまうことは、経験者なら容易に想像がつきます。
 そんなときに、他の保護者と話して共感を得て安心をしたり、子育ての先輩から何気なくもらうアドバイスは大変有意義です。 ただ、この状況下で児童館や公園、動物園や水族館に行ってもいいのか?という悩みが湧い てきます。 これも「正解はない」ですよね・・・ ただ1つ言えることは、「親がしんどくならないように」ということかと思います。 誰かと話したい、悩みを聞いてほしい、そんなときは臆せず話を聞いてもらいましょう。 外に出なくても話を聞いてもらったり、悩み相談ができるところはたくさんあります。以下 の記事を参考にしてください!
/bokkuruntai/80864/

●「登園・登校」どうする?

 次に話題に出たのは「登園」「登校」に関してです。 学校や幼稚園に行かせてはいるけれど、感染が広がらないかも不安、という思いです。 これも恐らく、誰しもが抱えているジレンマですよね・・・
 子どもの年齢が低ければそれだけ「ソーシャルディスタンスを取ること」や「マスクを正し く着用する」ということは難しくなります。 すぐに上手にできる子、できない子様々です。 マスク着用をしっかり出来るお子さんからしたら、マスクが苦手なクラスメイトがちょっ と嫌・・・となってしまいますよね。 親としては非常に悩ましいですが、メンバーと話している中で、「マスクは自分と友だちの 命を守るものであること」そして「ただ、中にはどうしてもマスクが苦手な子もいること。 それをいじめの理由にしてはならないこと。マスクをしていない子に不安があれば、それは 先生にきちんと伝えること」をしっかり教えることしかできないのでは・・・と感じました。
 そして何より現場の先生をまずは「信頼する」ことが大切なのかもしれません。ここがダメ、 ここがなっていない、と批判することは簡単です。しかし、先生方は、園や学校で感染症が 蔓延することを決しては望んではいません。そうならないように、日々、努力されているは ずです。 その点をまずは信頼し、それでもどうしても不安なことがあれば、率直に先生に相談するこ とが重要だと思いました。

 

★まとめ

冒頭でもお伝えしたように、私たちは何か1つの結論に達するために話し合ったわけでは ありません。 そんなつもりはなかったのですが、結果的にたくさんの視点や価値観を知ることができて、 非常に有意義な話し合い(雑談?)の場となりました。結論だけを聞くと、「え?そんなこ とするの?」と思うようなことでも、事情を聞いていくと「あーそれはそうなるよねぇ。仕 方ないよね。」ということばかりでした。 このように、事情や状況が違えば、感じることや達する結論も様々です。 「新しい生活様式」について、ある一定の指針は示されているものの、「これ」という正解 はありません。 だからこそ、多様な価値観に基づいた行動、結論が出てくるし、それは仕方のないことです。 だからこそ、「安易に誰かを傷つけたり批判したりしない」という気持ちを忘れてはいけな いんだな、と学びました。 それでもどうしても納得のいかないことがあれば、公共の相談先に相談してみることも1 つの手段です。 また、反対に、いわれない誹謗中傷に困っている方もお一人で悩まずに、相談先に相談していただきたいです。

相談機関について

悩みがありましたら、お一人で悩まずにぜひ各種相談機関をご利用ください。一人では思いもよらぬ解決の糸口が見つかるかもしれません。

24時間子どもSOSダイヤル 0120-0-78310
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1306988.htm
埼玉いのちの電話 048-645-4343
http://saitama-id.or.jp/
いのちの電話の相談 0120-783-556
https://www.inochinodenwa.org/
チャイルドライン
(18歳までの子どもが対象)
0120-99-7777
https://childline.or.jp/
埼玉県のページ『

新型コロナウイルス感染症とこころのケア』

https://www.pref.saitama.lg.jp/b0606/krona.html
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