子育て応援コラム
2025/07/16
まちのこころ♥ソファー la passerelle
これって言っていいのかな?
市内の公園では、ボール遊びが禁止されているところが多いようです。
公園には、ボール遊び以外にもさまざまなルールや約束事が掲示されています。
私たちおとなが子どもだった昭和の時代には、公園以外にも自由に遊べる空き地があったり、公園にも今のような多くの禁止事項の掲示はなかったように思います。
では、なぜ今、公園にこれほど多くの禁止事項が掲げられるようになったのでしょうか?
たとえば「ボール遊び禁止」というルールについて考えてみましょう。
公園は、不特定多数の、さまざまな年齢層の人たちが自由に使える場所です。
その中で、自分がボールで遊ぶ権利を行使しようとしたときに、小さな子どもやご高齢の方々など、他の人が安心して過ごせなくなってしまうことがあります。
結果として、そうしたトラブルを防ぐために「ボール遊びは禁止」というルールが作られてしまったのではないでしょうか。
自分が当たり前に持っている権利を使うときに、他の人の権利を奪ってしまってはいけません。
これが、権利を使う上での基本的なルールです。
「権利を主張するなら義務を果たせ」と言うおとなもいますが、「子どもが権利を主張する前に義務を果たさなければならない」という考え方は、正しくありません。
子どもには「他の人の権利を大切にする責任」はありますが、「義務」は本来、おとなや国が果たすべきものです。
つまり、「義務を果たしていないから、権利を主張してはいけない」ということにはなりません。
そもそも、公園でボール遊びをするために、子どもが果たさなければならない「義務」とは、いったいどのようなものでしょうか?
……少し難しい話になってきましたね。
先日、「そうかこどもファンド」の公開審査会で、あるグループがこんな企画を発表し、審査を通過しました。
それは、「草加市内の公園の禁止事項について考える会を開き、その成果として花火イベントを実施する」という内容です。
このグループは、まず「なぜ公園でボール遊びが禁止されているのか?」という素朴な疑問を出発点に、「どうすれば楽しく、安全に遊べるのか?」など、公園のルールについて真剣に考えました。
そして、みどり公園課の職員の方々とも話し合いを行ったそうです。
これは、子どもの権利条約第12条にある「意見表明権」の立派な行使ですね。
また、「こども基本法」第11条にも、国や地方自治体が子ども施策を実施する際には、こどもや保護者、関係者の意見を反映させることが定められています。
「子どもだから意見を言ってはいけない」なんてことは、決してありません。
その証拠に、公園のルールについて真剣に考えたそのグループの意見は、実際に取り入れられ、公園での花火イベントの企画も審査を通過しました。
子どもにも、おとなと同じように意見を述べる権利があります。
そして、その意見には責任を持つことが大切です。
子どもの声に耳を傾け、その力を信じるおとなの心こそが、思いやりのある社会を生み出していくのです。
公園には、ボール遊び以外にもさまざまなルールや約束事が掲示されています。
私たちおとなが子どもだった昭和の時代には、公園以外にも自由に遊べる空き地があったり、公園にも今のような多くの禁止事項の掲示はなかったように思います。
では、なぜ今、公園にこれほど多くの禁止事項が掲げられるようになったのでしょうか?
たとえば「ボール遊び禁止」というルールについて考えてみましょう。
公園は、不特定多数の、さまざまな年齢層の人たちが自由に使える場所です。
その中で、自分がボールで遊ぶ権利を行使しようとしたときに、小さな子どもやご高齢の方々など、他の人が安心して過ごせなくなってしまうことがあります。
結果として、そうしたトラブルを防ぐために「ボール遊びは禁止」というルールが作られてしまったのではないでしょうか。
自分が当たり前に持っている権利を使うときに、他の人の権利を奪ってしまってはいけません。
これが、権利を使う上での基本的なルールです。
「権利を主張するなら義務を果たせ」と言うおとなもいますが、「子どもが権利を主張する前に義務を果たさなければならない」という考え方は、正しくありません。
子どもには「他の人の権利を大切にする責任」はありますが、「義務」は本来、おとなや国が果たすべきものです。
つまり、「義務を果たしていないから、権利を主張してはいけない」ということにはなりません。
そもそも、公園でボール遊びをするために、子どもが果たさなければならない「義務」とは、いったいどのようなものでしょうか?
……少し難しい話になってきましたね。
先日、「そうかこどもファンド」の公開審査会で、あるグループがこんな企画を発表し、審査を通過しました。
それは、「草加市内の公園の禁止事項について考える会を開き、その成果として花火イベントを実施する」という内容です。
このグループは、まず「なぜ公園でボール遊びが禁止されているのか?」という素朴な疑問を出発点に、「どうすれば楽しく、安全に遊べるのか?」など、公園のルールについて真剣に考えました。
そして、みどり公園課の職員の方々とも話し合いを行ったそうです。
これは、子どもの権利条約第12条にある「意見表明権」の立派な行使ですね。
また、「こども基本法」第11条にも、国や地方自治体が子ども施策を実施する際には、こどもや保護者、関係者の意見を反映させることが定められています。
「子どもだから意見を言ってはいけない」なんてことは、決してありません。
その証拠に、公園のルールについて真剣に考えたそのグループの意見は、実際に取り入れられ、公園での花火イベントの企画も審査を通過しました。
子どもにも、おとなと同じように意見を述べる権利があります。
そして、その意見には責任を持つことが大切です。
子どもの声に耳を傾け、その力を信じるおとなの心こそが、思いやりのある社会を生み出していくのです。
活動情報
名前(HN) | :パスレル |
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私のプロフィール | |
「子どもの権利条約」・「こども基本法」の理念、条文について、子育て、子育ちの具体的場面にどうやくだてていくかをご紹介していきます。 |