子育て応援隊 そうかでの子育てを応援している団体・個人です。

こんにちは。ミックスサラダです。
発達にかたよりのあるお子さんや保護者の方の進学や就労について、サポートしたり、情報交換をしています。

コロナ禍の影響もありしばらく積極的な活動をしていなかったのですが、2025年9月より再始動しています！
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さて、前回（https://www.soka-bokkurun.com/supporter/column/detail/279）は生活の中で語彙力を育むちょっとしたコツをお話ししました。
今回は子どもの成長にもつながる「料理を作る」ことについてお話しします。

料理を作ることは「語彙の力」「読解の力」「算数の力」「時間的な感覚」「社会性」を育むことにもつながる、総合的な活動です。
一つずつ見ていきましょう。

①語彙の力
・「ボウルを持ってきてね」「薄力粉を取って」のように普段の生活で使わない物の名前から、新しい語彙や料理特有の語彙に触れる機会につながります。

②読解の力
・レシピに書いてある手順を読み、作業するということは文章読解の力の基礎になります。
・レシピには写真や絵が添えられていることが多くあります。このような視覚的なヒントは読解のヒントになりますのでフル活用しましょう。
・レシピには「①醤油と砂糖を混ぜる。②①をご飯を入れる」といった手順が書いてあることがあります。これは『②で書いてある①とは何だろう？』という参照関係を理解する練習になります。

③算数の力
・「卵を3つ出してね」といった声かけは、数の理解につながります。
・「小さじ2」「200グラム」といった数値を実際に扱うことで、単位や数量感覚を実感として理解することにつながります。
・「2人分に分けよう」「4等分にしよう」といった声かけは、「2人分＝半分」という算数感覚や分数や割り算の基礎を体験を通して学ぶ機会になります。

④時間的な感覚
・「10分焼く」「3分待つ」といったレシピの指示を守ることで、時計の読み方や時間の流れを理解できます。
・タイマーを使うことで、計画的に行動する力や「待つ」経験を積むことができます。

⑤ 社会性
・材料を分け合う、役割を決める、順番を守るといった行動は、協力する力といった社会性の基礎を育てます。
・「あなた（子ども）は野菜を洗ってね」「私（保護者）はパンを切るね」と役割分担することで、協調の大切さを体験できます。
・完成した料理を家族で食べる場面は、達成感を共有しますし、「上手にできたね！」と褒められる良い機会になります。

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具体例：親子でサンドイッチを作る場面を想像してみましょう！
〇用意
・パンを2枚、ハム1枚、チーズ1枚、レタスを数枚用意します。
　→子どもに「パンを2枚出してね」とお願いすると、数の理解につながります。
　→「レタスを3枚ちぎってね」と伝えると、算数の力と微細運動の練習になります。
　→「パンが8枚あるけど、サンドイッチは何個作れる？」と伝えると、実際の物を操作しながら行える割り算の練習になります。
・レシピを読む
　→「①パンを1枚置く。②ハムをのせる。③チーズをのせる。④レタスをのせる。⑤もう1枚のパンで挟む」といった簡単な手順を示します。
　→子どもは「ハムの後にチーズにするんだね」と確認しながら進めることで、読解力の成長につながります。
　→「②と③を逆に作ってみよう！」と誘うことで、②や③が具体的に何を指し示すのかという参照関係を理解することにつながります。
・作る
　→実際に具材を重ねるとき、レシピの順番を守ることが大切です。作業しながら読む、という実践的な読みの力につながります。
　→「あなたはレタスをちぎってね」「私はパンを切るね」と役割分担することで、協力の力が育ちます。
　→レタスをちぎる、パンを重ねるといった動作は、手先の器用さや感覚の経験につながります。
　→「冷蔵庫で5分冷やしてから食べよう」と伝えると、時間を計る・待つ経験になります。タイマーを使えば「あと何分？」と時間の読み方を学ぶきっかけになります。
・食べる
　→「パンを半分に切って2人で食べよう」と伝えると、分数や割り算の基礎を体験できます。
　→「ハムを4つに切って、みんなで分けよう」といった場面では、分配の考え方を学べます。
　→完成したサンドイッチを「みんなで食べよう」場面では、達成感の共有や食べている人から制作した子どもへの感謝の気持ちを体験できます。
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まとめ
料理は特別な教材を必要とせず、日常生活の中で自然に取り入れられる点が大きな魅力です。保護者の方にとっても、子どもと一緒に楽しみながら発達を支援できる実践的な方法となります。
家庭での料理活動は「学び」と「楽しさ」を結びつけ、子どもの成長を支える力強い機会となります。ぜひ日常の中で積極的に取り入れてみてください。