子育て応援隊 そうかでの子育てを応援している団体・個人です。

「花まるを今日卒業する６年生への宿題は、制服姿を見せに来ること！」と伝えて２ヶ月ほどがたったころ、学ラン姿で教室に遊びに来てくれた卒業生がいました。彼らの学ランは身長に合わない大きいサイズ。まさに「着られている」状態でした。久しぶりの花まる教室を懐かしそうに眺めながら、中学校での話をたくさん聞かせてくれました。
彼らの話を一通り聞き終えた後、彼らは「そういえば最近の花まるはどうなの～？」と聞いてきました。一緒に授業を受けていた後輩たちや花まるの先生のことが気になるらしく、新しいメンバーとなった高学年授業の話もきいていきました。
彼らは『花まる』という場所に愛情を持ってくれたのかもしれません。普段は会えない卒業生ですが、そんな彼らとの距離を縮めてくれたのも愛情でした。
愛情はやはり人間が持つ素敵な感覚で、日々子どもたちを見ていると『愛情＝エネルギー』ということを常に感じるのです。勉強をがんばるのも、誰かと協力できるのも、目の前のことに没頭できるのも、夢をもって努力をするのも、出発点は愛情なのかもしれません。
そしてもう一人、最近になって会いに来てくれた子がいました。その子ともやはり最終的な話題は花まるの話。
「おれやっぱ毎週に花まるがないの寂しいよ」
その言葉を聞いた時に、彼の花まるへの愛情

を感じました。毎週木曜になると友達と花まるに来て勉強をする。６年間も通った彼からすると生活にあって当たり前のものだったのですね。そして今では中学校で頑張っている姿をこうして見せに来てくれるようになりました。
　花まるでは高学年の子たちにとって大切な人を「外の師匠」としています。それは心が大人になっていく高学年の子たちに、家庭の外の信頼できる大人の存在が大きな影響を与えるようになるからです。それは習い
事の先生やコーチかもしれません。学校の先生かもしれないし、近所のお兄さん・お姉さんかもしれません。そして花まるの先生たちもその１人となるよう日々子どもたちに向き合っています。
　私も経験があることですが、そんな教室の先生たちにはいつまでもかっこいい姿を見せていたいものです。それは先生にだけではなくお母さんやお父さんにも同じことが言えるでしょう。いつまでたっても大好きな人の前ではかっこつけたくなるのが人間で、だからこそ強がって頑張れることは人間の持つ大事な才能かもしれません。
これからも子どもたちにとって『花まる』という場所が大好きな場所であること、そして大好きな『花まる』でだからこそ頑張ることができるように愛情あふれる時間を過ごしていきます。

花まる学習会　山岸亮太